海外へ行く事が増えると頭を悩ますのがチップです。国によって違ったり、ホテルによって違ったりと面倒な事この上無しです。しかし慣れてくると法則が見えてくるので楽しくなってきます。さて私はどのようにチップを楽しんでいるのでしょうか?

(写真はソネバギリで6種類のオリーブオイルでもてなしてくれたスタッフです。さてチップは?)

結果

日本ではそもそもチップの概念が無いので、最初は私も戸惑いました。しかし経験を積むと適切な??渡し方が出来てくるようになりました。色々な蘊蓄はありますが、自分の周りがスムースに進むための方法の一つだと思うようになりました。

支払うか否か

 チップを支払う場合、支払わない場合、そして悩む場合がありますので私流の考え方を・・

感謝を示す場合

  • 感激した時!(これが一番重要です)
  • ポーターが荷物を運んでくれた場合・取りに来てくれた場合。
  • ルームチェックイン・又はアテンドで部屋の説明をしてくれた場合。
  • 車の運転手に対して
  • 部屋を綺麗にしてもらいたい時。ちょっと気が効いたスタッフが居るとベッドやお風呂が花でデコレーションされたりする事もあります。(笑)このような対応が私は大好きです!なんだかチップを使ってスタッフと会話している気がします。
  • 祝儀も込めて(例えば知り合いのお店がオープンした時等)
  • カジノで勝った時、楽しませて貰った時にディーラさんに!

優先的に取り扱って欲しい場合

  • レストランの良い座席を急に確保する場合
  • レストランの演奏者に曲をお願いした場合。ウェイター経由でチップとリクエストをお願いします。(一曲しか依頼していないのに複数演奏してもらっても逆効果である事は最初にウェイターにチップを渡す時に伝える)
  • バレーパーキングで車を直ぐに出せる位置にお願いする場合
  • 旅慣れない同行者のチェックイン・アウトをスムースにしたい場合
  • ポーターが荷物を常に見ながらチェックアウトする場合。(急ぎの出発時に荷物を無くす危険性を減らすため)
  • 部屋を花で満たして欲しい時、同行者にサプライズを提供したい時
  • 現地で届け物を緊急に手配してもらったた時
  • 予定しないパーティがあって準備をホテルにお願いする時
  • 現地の風習が分からないのでホテルのコンシュルジュやGROにレクチャーをお願いした時
  • 自分は行けないがホテルのスタッフにお使いをお願いする時

渡さない場合

  • 不快にさせられた時
  • そもそもサービス料金が請求書に加算されている時。もちろんそれ以上に支払いたいほどのサービスを受けたら支払っても構いません。
  • セールスの人には渡さないです。

悩んだ時

  • 悩んでも分からない時は周囲を見渡して決めます。それでも分からなければ、支払わない(もしくは10%支払う、紙幣一枚で支払う)と自分で決めておけば悩みません。間違っていれば徐々に自分で気が付きますからね!

渡し方

私はチップ用の紙幣をズボンの後ろに常に入れてあります。渡す人によって方法が違うので以下のように纏めてみました。

  • ドライバーやベルスタッフなど直接渡す場合にはチップを最後、又はお願いした時に握手すると同時に渡します。あんまり見せびらかして渡さないようにしています。
  • 部屋の掃除などをするメイドさんには明確にチップである事を伝えるために枕の下に入れておきます。サイドテーブルでも良いのですが、確実にチップだと理解してもらいやすいのは枕だと思っています。
  • 食事の場合には出来るだけカードでの支払いに含めて行います。チップの欄が無い場合には手書きでも良いらしいですが、面倒なので現金を机の上に控えめにおいてお店を去ります。これは現金しか利用できないお店も同じです。
  • タクシーなどの場合にはお釣りを含めてそのまま渡します。足りない場合には少し紙幣を足します。

注意する点

チップは「場合による」事が多いので、私が経験した例を以下に記載します。他の場合にもあればコメントいただければ追加して行きます。

  • ホテルではポリシーとして個別では受け取らない場合があります。このような場合にはチェックインの時に言われる事が殆どです。注意が必要なのは最後に纏めて支払う事を忘れないようにしましょう。例:オベロイ アマールヴィラス(インド) / トルティリス キャンプ(ケニヤ)
  • 日本のスタッフだと場合によって受け取らない場合があります。このような場合には無理に渡す必要はありません。
  • ホテルのスタッフで現場のマネージャー位まではチップを支払いますが、更に上の人(経営者に近い人)とあった場合にはチップは支払わないようにしています。昔、知らずに渡して断られた事があります。
  • 事前に調べておけばいいですが支払う金額が分からない時は周囲を見渡して考えます。それでも分からない時はまずはその国の缶のコーラ2本分位の費用(空港で見れますよね)を支払います。後は相手の表情で判断します。
  • 常にチップは切れないように注意します。しかし、無い時もあります。無理なお願いをしている場合には高額紙幣を渡して両替と言う事もあるのですが、普通の感謝の場合には申し訳ないのですが支払わない時もあります。ここは単純に自分の中で対応を決めておくと、つまらない事で頭を悩ませないようにできるので、私が勝手に決めたポリシーです。
  • コンシュルジュの担当者は悩ましいですが、私は無理なお願いが多いので基本は渡します。断られたらそれで良しとします。そのホテルの歴史を理解できるわけではないので・・

意外な・・

単純に感謝ではなく、他の使い方や、意外な方法もありますので参考に記載します。

  • チップは感謝を示すものですが、逆に不快を示す時にも使います。意味も無いのにチップを不必要に要求してきた場合には、一番小額のコインを渡したり、責任者の前まで移動して文句を言いながら渡したりする事もあります。不快だったら「渡さなければ良いと」とも思いますが・・たまにはね・・私も人の子です。怒りたくなる事もあります。暴力は絶対に駄目ですがこの程度はね・・
  • アフリカでまったく外貨が無く、両替も出来ない時は日本円で渡してもOKでした。普通は良くありませんが先方は快く受け付けてくれる場合もあります。
  • 良くないとされていますが、コインを日本に持ち帰りたくないので、最後のホテルで現地のコインを総て置いてくる場合もあります。マナー違反とまではならないと勝手に判断していますが実際はどうなんでしょうかね?
  • コインで支払う場合には事前に先方に確認すれば「お互いにスッキリ」ですね!(Yassyさんから)
  • レストランのトイレでタオルを渡してくれるトイレマンは無理です・・支払えません。トイレマンが居るのか居ないかなんて分かりませんからね(笑)。逆に支払っている人は慣れている人だと尊敬します。
  • 場所によっても違うと思うのですが、あるホテルではチップはスタッフが個別に貰っても、一度全部を合計してから更にスタッフに分配しているようなシステムもあるそうです。色々な考えがあるのですね!