2010年にANA FIRST SQUAREのファーストの座席が提供開始されてから約10年以上経過してから新しタイプのファーストがTHE Suiteとなりました。新しくなった国際線ファーストの座席はCOVID-19の影響で搭乗できておりませんでしたが2023年にチャンスが到来です。さてANAのファーストのレベルはどうなったのでしょうか?
結果
確実に良くなりました。プライバシーを更に高めながらも過去の座席の弱点であった不便な収納が段違いで良くなっています。もちろんANAの女将サービスと素晴らしい食事は健在です。久しぶりの国際線のファーストは十分に楽しめました。残念なのはキャビアは搭載されておらずキャビア丼は食べれなかった事です。(笑)
予約
2022年から何度か米国への旅は予定されては消えていました。これはCOVID-19の影響である事は間違いありません。そして2023年の初夏に渡米するのが決まったのは2023年の正月ぐらいでした。今回は本当に行けそうだと判断して予約に向けて色々と考えます。
まずは貯めすぎたANAのマイレージの消費を考えます。ただしフルにマイルで移動するとプレミアムポイントが付かないのでビジネスクラスで予約してアップグレードでファーストクラスにする方向で考えます。WEBで予約を入れますが半年先の予約でも一発でビジネスクラスからファーストクラスにアップグレードされることは殆どありません。ここはANAダイヤモンドメンバー用の電話で対応を依頼します。電話口だと現在何人の方がファーストの座席を予約しており、何人がアップグレード待ちなのか分かります。
B777-300ERでTHE Suiteの新機材に絞って話を聞いても殆どのフライトがファーストの予約はゼロでアップグレード待ちもゼロとの回答でした。過去の経験からも踏まえてほぼ100%アップグレードされそうだと理解しました。実は新しいビジネスクラスであるTHE Roomにも興味があるので復路はアップグレードを止めようかと思いましたが、もしも往路でアップグレードされないと寂しい結果になるので念のため往路ともにファーストにアップグレードをかけておきます。結果だけ書くと双方ともにアップグレードされてしまいましたが・・
取り敢えずは会議などのタイミングを考えて便をビジネスクラスで電話口で予約しビジネスクラスの座席も抑えておきます。今回のTHE Roomの特徴は着座方向が通常とは逆で後ろ向きに座れる座席があるので此方を選択しておきます。結果は先ほど書いた通りなので意味がありませんでしたが・・
搭乗の3日前に座席を確認しましたがファーストの座席の予約は1席のみだったのでアップグレードに確信を持っているとANAのアプリからアップグレードの連絡が入ります。座席も1Aで抑えることができました。
そうそう久しぶりの米国なのでESTAも取り直しです。申請をWEBで行うとあっと言う間に発行されました。以前は一日は掛かった気がするのですが慣れてきたのでしょうかね。
チェックイン
車で羽田空港に移動する間にモバイルアプリでフライを確認するとオンラインチェックインが開始されています。どうやらフライトに遅れもなく進みそうであると確認できました。久しぶりの深夜のフライトで羽田空港に来ましたが結構な人出です。コロナが終わりに向かっていると感じる一幕でした。ANAのファーストクラスのチェックインカウンターに向かいますが、以前とは場所が少し変わっています。
パスポートを出せばチケット等が発券されてきます。このタイミングで入国用の書類を提出します。グランドスタッフの方に機内のルールを聞きますがCOVID-19前と同じに戻っておりマスク等も不要となっておりました。話をするとほとんど昔と同じに戻り乗客の方もかなり増えているとの事でした。また重要な点としてザ・スイートの機材か確認し予定通りであるとの返答を受けます。ここまで来て違ったら少しショックですからね。今回はスーツケースを機内に持ち込んで到着時の時間を短く直ぐに空港を出れるようにしておきます。しかし・・これは後でミスをして帳消しになります(笑)
セキュリティチェックにファーストやダイヤモンドの優先レーンは無くなっていました。代わりに顔認認証を取れば専用レーンが使えます。そこまで混雑していないので通過速度は変わりませんが試しに登録しておきます。イミグレーションも混んでおらずあっと言う間に通過して制限区域内に入れました。
ラウンジ
ラウンジに行く前にゲートと機材の確認です。場所が間違っておらず飛行機を見てしばらく時間を過ごします。機材はB777-300ERです。この機材も長いですね!
満足した後に何時ものスイート・ラウンジに移動します。理由はシャワーです。ロングフライトでシャワーが無い機材なのでココで浴びておきたいのです。シャワーの取り方も機械になっていましたが、訪問するタイミングで変わるので謎です。登録すればシャワールームの時間になるとSMSで案内されました。
出発前の最後の食事は上の娘の影響を受けてラーメンで整えます。何を整えているのかは私には若い人の感性は理解できませんが真似だけしておきます。美味しいとんこつラーメンを頂いて結構お腹いっぱいです。ヌードルバーもできるとSMSでメッセージが飛ぶようになっていました。
今回は空港でそれほど余裕を取っていないのでこれでおおむね時間いっぱいになりゲートに移動です。
搭乗
ゲートの前で待っていると知らない人から声をかけられます。久しぶりにTASのオーラルでのセキュリティチェックを受けました。最初は知らない人だったので何事かと考えました。
(音はありません)
久しぶりの米国に少し興奮気味なのか何時もの癖で一番に入ってしまいます。ボーディングブリッジを歩いていると出発するぞ!という気が強くします。
中に入ると・・おお!ザ・スイートの座席です。最近はやりの他社の個室型からみると壁は低いですが十分なスペースが取られています。ANAらしいCAさんの熱い歓待を受けて座席に座り色々とお話をします。今回の座席は使用率が低い(いつも低いのですが)ので隣の座席1Dをベッドとして利用し1Aは書斎扱いとする事をお勧めされます。何時もありがとうございます!念のためにオーロラが見えるか確認しましたが時期が初夏で羽田を夜に出発するという事は極圏を飛ぶとは言え明るい時間なので見えないとの事です。何時になったら飛行機からオーロラが見えるんでしょうかね・・
先ずはパジャマに直ぐに着替えてリラックスモードになります。着替えるお手洗いも少しデザインが変わりましたね。脱いだ服は到着までCAさんが預かってくれます。今回はこれを見越してパジャマを持ってきておりませんでした。使い終わった後にこのパジャマを有難く頂きます。CAさんも慣れたもので綺麗に畳んで頂けました。着替えに使ったファーストクラス用のお手洗いは着替え台やシンクやスーペースが若干広めです。もちろんウオッシュレットでもありますので安心です。
ウェルカムドリンクは水・オレンジジュース・シャンパンですが私は水を選択です。アメニティも多く出てきますが、私は寝る時のオリジナルアロマと乾燥防止のマスクを頂きます。乾燥するのでマウスウォッシュも頂いておきます。そして重要なのがインフライトのWiFiです。ファーストの場合には登場している間使えるコードを頂けます。他にもグローブトロッターのケースの中にあるのですが今回は使いません。
グローブトロッターの中身はテイッシュペーパ・耳栓・歯ブラシ・クレンジングフォーム・化粧水と標準的な内容です。The Ginzaで揃えられおり良いですね。
ちなみに私はスーツケース・ブリーフケースもグローブトロッターなのでこの写真の中には3つのグローブトロッターがある事になります。好きなメーカが揃うと何となくうれしいです。
出発
時間にあり出発しますが大画面で前や下のカメラの映像が見えるので窓の外よりもディスプレイを見ている時間が長くなりました。離陸も大迫力ですね。若干重い感じの離陸ですがフルペイロードなので仕方ないですね。
(注:音があります)
座席
B777-300を1-2-1のアブレストで使っているので当然ですが座席の横幅はさすがに広いです。素材も落ち着いており良いですね!フットレスト側にもシートベルトがありその気になればカップルで向かい合わせで座る・食事をする事ができそうです。でもエミレーツ・エティハド航空・カタール航空・シンガポール航空等のスイートに比べるとまだ遅れています。良い線来ているので更にお願いします!
今回の座席は1Aで一番前になります。寝る1D側から1Aの写真を撮ると窓が3つ見えていますが是も昔の座席との違いで良いところです。前のANA FIRST SQUAREは壁が窓側にも建てられて実質のところ窓は一つでしたからね・・・
そして一番の今までとの違いは収納です。ひとつ前のANA FIRST SQUAREは居心地は良いのですが収納が殆どなく物の置き場所に困りましたが、THE Suiteは十分すぎるほどあり助かりました。服はCAさんに預かって頂いていますが横の壁は引き出すとハンガーになっています。
使い方の動画だけで2分ぐらいありますが参考にしてください。
(音はありません)
前面のディスプレイも壁一面の43インチ大型となり4Kで発色も凄いです!こんなきれいな画面が使われているですね。しかし何故かタッチパネルではありませんでした。横にあるコントローラもスマートフォンのようなデバイスになっており多くの情報をこちらでも表示させることができました。こちらはタッチパネルになっているので簡単に操作できるので使い勝手も悪くありません。
(音はありません)
機内のシステムはスマートフォンのアプリと連携させて使うことができます。まだ未熟な感じは否めませんがどんどん連携される時代ですね。もちろんスマフォ側でフライト時間などの情報もしっかり出ています。
フライトマップをタッチパネルでグリグリ回してニューヨークまでの経路を確認しますが北極圏は掠る程度でした。アラスカとカナダの国境近くだと標高8000m級の山々が連なる場所なので飛行機の下の景色が近く見え氷河の動きまで明確です。
ディスプレイの前には机です。手前に移動して開放すれば大きな机です。しかもガッチリつくられており以前のフニャフニャの安定感のない机よりかなり改善されています。
机のとなりにも収納があり、ここには使う用途の少ない物(ヘッドフォンやスリッパ等)を入れておきました。
座席のコントロールは先ほどのディスプレイだけでなく横の物理的なスイッチからもコントロールできます。また座席の前後だけできるリング型のスイッチもあり気が利いています。ここだけ触りたいとき多いのです。
シェードに関してもボタンで制御できます。初めて見たのはエミレーツのA380ですがこのシェードは完全に暗くできるので便利です。同時に3つの窓を操作する場合には見にくいのですが壁の上のスイッチを操作すれば動きます。
(音はありません)
ひじ掛けの下の大きな収納の中にはアウトレットがあります。100VやUSBのアウトレットそしてHDMI等もあります。USBは高アンペアなので携帯は直ぐに充電できました。HDMIは接続して前の画面に出しながら色々と処理ができればよかったのですが今回は機能しておりませんでした。収納は二つあるので何でも入りますね。
座席の横には安全のしおりがおいてあるマガジンラック兼PAD置き場です。ラックを開けると大きな鏡です。私は使いませんが女性には良いのではないでしょうか?
扉を閉めるとある程度の個室になります。扉の開け閉めには少しコツがあります。持ち手の部分を上にあげるとロックが外れるのですが、離陸して一番最初の開け閉めはかなり力とコツが必要そうなので壊すと不味いのでCAさんにお願いしました。
食事
さて食事ですが12時間のフライトなのでさすがに幾つか頂きます。特に乾燥しているので水分だけは頻繁に補給します。本当はキャビアが缶であると嬉しいのですが今回のフライトはありません。あれば久しぶりのキャビア丼を・・と思っていたのですが残念。
先ほどラウンジでラーメンをスープまで完食しているのでアミューズは少しだけ頂いておきます。同じように魅力的な内容が揃っていますが最初の食事は・・・ご飯とみそ汁です。もうこれで十分です。
寝起きにはフルーツを頂き先ずはリフレッシュです。でも乾燥していて口の中がゴワゴワします。
最後の食事はお茶漬けです。和食全部を食べると完全に食べすぎなので無理をお願いします。機内ではもうそれほど食べる必要はありませんからね・・本当は更に追いラーメンとか思いましたが年齢的に無理でした。私にとってファーストの良いところは多くの食事がセットであり、その中から自分が食べれる量だけ選べることにあります。昔のように飛行機でお腹いっぱい食べるのは無理ですね・・アルコールが飲めないというのもあるのですが(笑)
ベッド
食事の後にとなりの座席をベッドにしていただきます。もちろんフルフラットで体をゆっくり伸ばして過ごすことができます。シーツや枕を多めに頂いて暖かくしてゆっくりと十分に寝かして頂けました。本当は1列目はギャレーの光が漏れてくるので寝るには向いていませんが今回は気になりません。なぜならば此方の列には私しかいなかったので誰もカーテンを開けなかったのです。
アマン ニューヨークとの連絡
ニューヨークでの予定を明確に詰めだしたのが時間ギリギリであったため飛行機の中で予定をドンドン決めていきました。メールにはなりますがアマンのコンシェルジュもフル稼働で色々な案を出して承認を求めてきます。こんな場所から決めて行けるなんて便利な世の中になりました。
着陸
米国に近くなると太陽が沈んでいきます。自転に向かって進んでいるのですごい勢いで太陽が沈んでいきます。気が付いたら真っ暗になります。
フライトマップでマンハッタンが近くなってきたのでもしかしたらマンハッタンの真上を通過するかと思い期待していたらその通りになりました。セントラルパークの位場所まではっきり見えました。高度が低ければ見え方も違うのですが今回はジョン・F・ケネディ国際空港に着陸なのでこれがベストです。今回のフライは当たりですね!
そしてジョンFケネディ空港にスムースに着陸です。12時間は長いようで短かったです。着陸して携帯電話を使い始めると直ぐにアマンの送迎担当から連絡をうけていました。
到着して一番に機材を降りて移動しますが・・・アレ・・・気が付いたらスーツケースは持っていますがブリーフケースを忘れています。もうお爺さんです・・慌てて人込みを逆流してグランドスタッフに伝えるとCAさんが持ってきてくれました。申し訳ありません。結局私は遅れて移動したのでイミグレーションで1時間ほど並ぶことになりました。外に出たところでお世話して頂いたCAさんとタイミングよく合流して少し恥ずかしい感じです。
最後は締まりませんでしたが良いフライトでした。ありがとうございます!
フライト情報
Rec |
項目 |
内容 |
1 |
航空会社 |
全日本空輸 |
2 |
フライト |
NH160 |
3 |
機材 |
B777-300 |
4 |
クラス |
ファーストクラス |
5 |
出発空港 |
東京国際空港(HND) |
6 |
到着空港 |
ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK) |
7 |
予定 出発時間 |
22:25(HND) |
8 |
予定 到着時間 |
22:55(JFK) |
9 |
予定 フライト時間 |
12:45 |
10 |
実 搭乗開始時間 |
22:30(HND) |
11 |
実 ドアクローズ時間 |
23:00 (HND) |
12 |
実 離陸時間 |
23:40 (HND) |
13 |
実 着陸時間 |
22:55 (JFK) |
14 |
実 降機時間 |
23:15 (JFK) |
15 |
実 フライト時間(ドアクローズから降機まで) |
12:30 |
地図