ブログを始めてからずーと訪問したかった国がミャンマーになります。特にストランド・ヤンゴンへの滞在はある意味で夢です。今回ようやく滞在してきましたが伝説のホテルの滞在結果は?
結果
前評判より素晴らしい対応で大満足の滞在を過ごせました。部屋もアップグレードされ最上級のストランド・スイートです。バトラーもある程度機能しておりヤンゴンの滞在を彩ってくれました!
予約
どんなホテルがあるのか眺めるのがエクスペディアでの目的でした。最初はSTRANDのつづりを何気なく見てSHERATONと誤解しており暫くは「あの憧れのホテルの名前は・・・??」なんて悩んでしまいました。諦めて友人にメッセージで聞くとSTRANDと言われます。うん・・目の前のコレですね・・・いやお恥ずかしい・・エクスペディアで開いていたページのトップにありました。
見つかったので勢いで特に深く考えずにエクスペディアで予約してしまいました・・・予約を取った後にAMEXで予約しなかったことを強く後悔しました。送迎の手配などが面倒である事とそれ以上にホテルからのサービスが悪くなるのではないかと思ったからです。
送迎の手配は仕方なくメールと電話で依頼する事にしました。海外のホテルに直接メールで対応を依頼すると無視されることが多いので、メール+電話で対応を依頼するので面倒なのですが覚悟を決めて先ずはメールで依頼内容を送付します。すると10分後には普通に返事が返ってきました。まずはこの時点で素晴らしいです。ここから更に色々なお願いをメールで行いますが流れるように回答が来ます。もう良い滞在になる事は間違いなし!であるのが予約の段階で分かりました。
結局車はBMWの7シリーズをお願いしレストラン情報を確認できました。色々とホテル側のスタッフも親身になって動いてくれましたがAMEXから依頼したほうが簡単で同等以上のサービスが受けれたことを考えると少し失敗したかなとも思いました。
送迎
タイからのフライトがヤンゴン国際空港に着いたのは19時頃になりました。送迎のスタッフは到着ロビーで直ぐに私をキャッチして頂き車に向かいます。車は最新型のBMWの7シリーズと期待通りです。バンコクでは当たり前の車のレベルですがヤンゴンだと中々ないのかもしれません。パートナーの方に迎えに来ていただいたりしたときには日本から輸入した中古のバンだったりしていました。
深夜のヤンゴンの市内を40分程度走るとWEBサイトで見た例のホテルの景色です。夜に見ると一際輝きが違う事が分かります。初めて見た時から今まで同じ感覚として「空気が違うホテル」があります。
チェックイン
車付けを降りると数人のスタッフが対応してくれます。荷物も普通にホテルの中にベル達が運び込んでくれます。女性のスタッフが最初に話しかけてくれましたが彼女がメールで色々とやり取りを行っていた相手との事です。なるほど・・メールでのやり取りを全て把握できているのも頷けます。
品のいいレセプションエリアはホテルの玄関から真正面です。改装が終わって真新しいのですが気品漂う作りになっています。昔の造りは知らないので比較はできませんが、雰囲気としては私の大好きなラッフルズ・シンガポールですね。そちらとも切っても切れない関係にあるのですが・・
チェックインのためにクレジットカードとパスポートを渡して待つ間に、ホテルの歴史や設備について質問をしておきます。すべて流暢に答えていただきます。残念だったのはプールがまだ改装途中であったので楽しむことができないとの事でした・・
忘れてはいけないスパの話を聞いている最中に部屋の準備ができたとの事です。同時に部屋をストランド・スイートにアップしたとの嬉しい申し入れです。名前を聞いてもピンとは来ないのですが、一般的にホテルの名前を冠するスイートは素晴らしいことが多いので期待できます。後で分かりますが・・期待を超えてストランドの最上級スイートでした!料金的には二倍以上ですがそれ以上に歴史ある部屋に滞在できたのは素晴らしい経験でした。
食事についても確認しましたが、まだホテルのレストランが開いているとのことだったので部屋で準備を整えたらすぐにお伺いすることにしました。もちろんスタッフが直ぐに予約を入れてくれます。ほかにもティーラウンジやバーもあったので期待して先ずは部屋に移動します。
部屋
スイート構成を超えて完全に家です。入口のホワイエから左に入るとベッドルーム、クローゼットそしてバスルームになります。
ホワイエを右に曲がるとリビング、お客様用のお手洗い、ダイニング、キッチンそしてスパエリアです!そうなんですスパルームが部屋にあります。バンヤンツリーバンコクのスパ・サンクチュアリを思い出しますね!
入口
バトラーに案内されて2Fに移動します。各フロアにはバトラー席があり鍵の受け渡しや困りごとはすべてこちらで対応してくれます。鍵は昔ながらの大きなカギですが外に持ち出す必要はないので良いですね!夜には1Fのバトラー席がメインになるので2Fの対応は1Fのバトラーにお願いすることになります。全てのバトラーやホテルのスタッフは私を顔で認識してすぐにMr.Yamanakaと来ますので流石です。これが組織でできるホテルは数少ないのです・・
二枚の歴史ある扉を開けていただけると古き良き時代を感じさせてくれます。広いホワイエにはクジャクと象の絵が飾ってあります。そして床の木材が素晴らしい手入れがされています。部屋の中では裸足の私にはとても重要な事です。リニューアルしたとは言えど残すと事は残しています。この感じはマンダリンオリエンタル・バンコクのオーサーズ・ウィング改装後の部屋にも通じるものがあります。いいホテルの持っている空気は共通ですね。
バトラーは色々と部屋の説明をしてくれます。また過去に滞在した人の名前も色々と教えていただきました。日本人でもかなりの著名な方が滞在されていたようです。直近でも元サッカー選手の現在旅人の方も来られていたそうです。バトラーサービスの内容についても確認しましたが・・・完全なバトラーサービスとは違い、パーシャルと言うのか・・パッキング等は対応してくれません。それ以外の紅茶を出したりお風呂のセットアップ等は大丈夫でした。
ベッドルーム
ホワイエからベッドルームにはいると目の前には重厚な雰囲気の椅子が見えます。椅子を中心に左側に視線を移すと超大型のテレビが絵画かと思うほど綺麗に壁に埋め込まれています。テレビを見るためにソファーやローテーブルもセットされています。
そして肝心のベッドは四隅に柱がある仕様です。寝心地も絶妙な硬さでフカフカですが腰に負担が無いので安心して寝ることができます。私が到着したときには既にターンダウンしてあり光も落ちており良い雰囲気です。よく見るとベッドの上に寝る前のクッキーがあります。少しパサパサなのでコーヒーと合わせて頂くと美味しく頂けました。クッキーに添えらえた花も素敵です。
ベッドサイドのテーブルにあるランプのデザインも含めてしびれますね。電話機、水、メモそしてコントロール用のスイッチが並んでいます。ライトだけでなく窓のカーテンのコントロールもあるので助かります。そして一番うれしいのは枕元にUSBのアウトレットがあることです。寝ている間もこれで安心です!
窓側には化粧台と二つのソファーが何気なくありますが、この凛とした空気の中で過ごすのは最高です!天井のファンも昼間はゆっくりと回して風を楽しみます。
ウオークインクローゼットも二人分ぐらいなら全てスーツケースの中身を入れることが軽々できます。時間が無かったのですがクリーニングもお願いしておきます。翌日の出発までには完璧に仕上げていただけました。
バスルーム
ベッドルームを更に奥に進むとバスルームになります。大型のバスタブに真鍮の蛇口が光ります。お湯を貯めるのにかなりの時間がかかるようですが・・バトラーが全て対応してくれるので入浴したい時間だけ伝えておけばOKです。バスジェルモ入れて頂きバブルバスにしてゆっくりとバスタイムを楽しむと疲れも吹き飛びます。もちろんバスタオル等も十分な数が準備されています。何も心配することがありません。
シンクも独立して二つあります。ここの造りもいいです!アメニティはエルメスで揃えられています。しかし・・私は自前で持ってきたアメニティを使います。エルメスは匂いは良いのですが、油分を取りすぎるような感じが苦手なのです・・
シャワーはレインとハンドの二種類になります。少し排水が悪くて暫くすると足元に水が溜まってしまうのは残念でした。
奥のトイレは便座が木です。プラスチックや陶器のひんやりした感触が無いので私の好きな作りです。ただし手入れは大変でしょうね・・もちろん全て奇麗に清掃されているので匂いも問題ありません。向かいにはクラシカルなビデです。
リビング
入口のホワイエを右に入っていくとリビングです。部屋の真ん中にはフカフカのソファーがローテブルを囲んでいます。少し深さが浅いので長時間座るとつらそうです。クッションをどけると丁度いい深さになりました。目の前にはテレビがありますがこれは見ることはありません。このホテルでテレビをここで見ることは私はありませんでした。
入口近くには書斎机があります。机の上にはホテルのディレクトリ等が所狭しと置いてあります。私は面倒なので机の上の物はキッチンの机に全て移動させて机を大きく毎回使用します。気になるのは・・・本です。
STRANDの本があります。この本は世界各国の歴史あるホテルを一冊一ホテルでまとめているので私もよく参考にしていますがSTRANDがあるとは思いませんでした。早速本を手配しておきました。インターネットも高速とは言えませんがメールチェックなどは問題なくできます。VPNも接続は可能でした。
壁の狭い扉を開けるとなぜかここにセーフティボックスがあります。大きさは十分ですが私には使い難い場所でした。やはりクローゼットの中にあるのが私は使いやすく思います。少しの段差を超えて入る場所がありますが・・こちらがお客様用のトイレです。もちろん手抜き一切なしの造りです。
壁側にはミニバーがあります。リカーにライムそしてプリングルスと良いセンスで揃えられています(笑)下の冷蔵庫の中は品数少なめですがバトラーにお願いすれば何でも持ってきてくれるので困ることはありません。
ダイニング
これは本当にダイニングです!一室が食事用に準備されているのでレストランに行く必要は本当はありません。インルームダイニングに限らず、すべてのメニューも頼めば持ってきてくれるそうです。真ん中には私が好きだと言っておいたフルーツが山盛りです。さらにカットフルーツも別に頼んで持ってきていただきましたがバトラーの方にはフルーツラバーと素晴らしい敬称を頂きました!この部屋にはこれでけで本当に食べるのが目的です。バトラーの方に聞くと有名な方がプライベートでゆっくりと家で食べるように過ごしたい場合によく使われているそうです。
角の扉を進むとそこはキッチンです。これも本当にキッチンなんです!私はコーヒーメーカを使う程度ですが、友人たちと楽しむにはいい場所でしょう。上海のシャングリラでの時間を思い出しました。部屋の中には食器・グラスから調理器具まで全てそろっています。この部屋にある扉を開けると外に出ることができるのでバトラーの方は食事の時にはこちらから出入りしていました。セミパブリックエリアですね。
朝食はバトラーに好きなことを言いたい放題でお願いします。メニューはあるのですが欲しいものをドンドン言えば全てOKだとのことでした。日本食!とは変なことさえ言わなければお願いしたとおりに作ってくれました。だから・・トーストは一枚だけがピンと立ってサーブされたりするのです!
スパルーム
一番奥の部屋がスパルームになります。すでにセットアップされておりメールでスパが大好きだと伝えておいた甲斐があります。ベッドも二つセットアップされています。ちょっと横幅が狭いのでエステシャンの方は使いにくそうでした。スパの器具も一式この部屋の中に置いてありました。専用部屋たる所以でしょう。
カーテンも電動で開けると丁度エントランスの上です。前の道を行きかう車が良く見えます。出発前の短い時間でスエディシュのエステを受けて肌をモチモチにしてしまいました!施術中にはスコールが降ったりと自然のオーケストラが楽しめます。窓は二重窓なのですが音は結構聞こえます。リニューアルして最新の完全密閉の部屋にはせずに昔ながらの作りを残してあるのが良いですね。もちろん手入れが十分にしてあることが前提です。
ストランド レストラン
予約しておいた時間にはすぐになったのでメインレストランであるストランドレストランに行きます。これまた痺れる造りと素晴らしいスタッフたちです。天井の作りにシャンデリアそしてバラがうまく使われており嫌みがありません。一人で食べるのが勿体なかったです・・一人だったのでGAのスマートカジュアルでリラックスした服装で入りましたが丁度いいぐらいの雰囲気でした。スタッフは完璧に決まっていますが、客は思い思いのエレガンティな装いを楽しんでいました。
案内から付いて頂いた女性がメニューの説明をしていただきますが、これまた流暢な英語で私でも分かるように説明してくれました。量は食べたくないのでアラカルトで二品程度を思っていましたが、女性の素晴らしい説明を聞いてコースで頂くことにします。
一品目は恐る恐るですがオイスターでコースはスタートします。私は牡蠣は好きですが昔食べ過ぎて食中毒になってから二つ程度食べると同じ症状がでるので恐る恐るなのです・・センス良く出てきましたが、少し牡蠣の生臭さを残した調理だったので私には合いませんでした。
しかし二品目からは最高の食事が続きます。貝にキャビアを合わせて頂くのはキャビア好きの私にはたまりません・・トリフにホワグラのマッシュルーム スープも目の前で最後の仕上げをしてくれシェフも挨拶に来てくれたので楽しんでいただけました。肉はフレンチ系の味つけです。アメリカンな如何にも肉!が好きな私には合わないかと思いましたが悪くありません。後から聞いたら私がアメリカンな肉が好きだといった事からシェフが少しアレンジしてくれたそうです。
デザートはティラミスとチョコを溶かして頂きます・・最後まで目も舌も楽しませてくれました。
食事が終わり暫くしているとスタッフがバーの席が空いたのでと案内に来てくれます。これもチェックイン時に頼んでおいた内容ですが忘れていません。最後に最初を担当してくれた女性に挨拶してレストランを後にしました。
サーキーズ バー
バーまで送ってくれたスタッフからバーのスタッフに代わりますが、私がシガーを楽しみに来ているのを知っているので二つのオファーを出していただきました。今回はカウンターで頂きたいと伝えました。
おなかは一杯なのでサンペレグリノを先ずは頂きながらシガーメニューを拝見します。それなりの数がそろっているので、私はCOHIBAのSIGLO2をお願いします。世界の名前を冠するシガーをストランド・ホテルで愉しめるのは光栄ですね!折角のシガーなのでお酒は飲めない私はバージンモヒートをお願いします。ミントの葉を目の前で細かく処理して作ってくれるノンアルコールカクテルはシガーともピッタリです。
カットも自分でできるようになってきたのでユックリと儀式のように楽しみます。約一時間ほどバーで愉しんだところで眠気も我慢できないほどになったので部屋に戻ります。もちろんお風呂はピッタリとバトラーが作ってくれていました。
ザ ストランド カフェ
朝ご飯を部屋で食べたのですが打ち合わせが終わって帰ってきたときにのどが渇いたのでこちらでお茶を頂きます。街の雰囲気を知りたかったのでホテルより1kmほど手前で降ろしてもらい歩いて帰ってきました。入口のスタッフは私を完璧に覚えているので遠くからニコニコの笑顔で対応してくれます。外の雑踏からホテルに入ると一気に空気が変わります。言葉では言えないのですが・・カフェに入るときに若いお兄さんは私に気が付きませんでしたが、奥から出てきた老練なスタッフは私を見ると直ぐに席に来てヤンゴンの話やカフェについて教えていただきました。本当に良いホテルとはこのような事からもわかります。
次回は時間をとってストランドヤンゴンのクルーズに出かけたいですね!