素晴らしい送迎からチェックインまでを体験しましたが、やはり大切なのは部屋とそのサービスです。ラッフルズ・シンガポールのパーソナリティ・スイートで総てが完璧な滞在となったのでしょうか?

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結果

本当に完璧な滞在とはこの事を言うのでしょう。設備は古くなっていますが手入れは十分です。そしてバトラーの完璧なサポートに感動します。内容としては私が最高と考えているHuvafen FushiのMAMIさんレベルです!できれば観光などせずホテルから一歩も出ずに過ごしたい滞在でした。

部屋

このホテルの部屋の作りは総てスイート構成です。入口のリビング部分とベッド部分そしてバスルームになります。天井がとても高く作られているのがポイントですね。

125年の歴史と前回の修繕(1996年頃かな・・)から時間が経っているので手入れは良くされていますが設備は多少古くなっています。2017年からリノベーションの工事が順次行われる予定なので古さも解消されそうです。

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入口

部屋の扉には「ジョン・トムソン」の名前が関してあります。二段ほど階段を上がって扉を開けると部屋に入れます。鍵は新しめの電子錠が使われています。レセプションに残っているキーボックスを見ると少し前までは特徴のある鍵が使われていたのではないかと思います。

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昔のように宿泊者の出入りを確認する爪楊枝が扉にあるかと思い見ていましたが、今回はありませんでした。もしかしたら見落としただけかもしれませんが、今時はもう少し違う方法なんでしょうね(笑)

その前にオープンスペースの鳥かごのように風通しが良い廊下を見ると色々な事に気が付きます。庭側を見ると伝説の「バー&ビリヤード ルーム」が見えます。1902年に虎が逃げ込んだ事で有名な場所ですね!しかし今回は定休日に当たったため今回は利用できません・・・また同じく庭側にはティフィンルームを見下ろす事ができます。

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私が楽しめたのが部屋の前にある机と椅子です。シンガポールは法律で空調の効いている室内は禁煙ですが、廊下は喫煙可能となっていたため食事の後に一時間程度この場所でも葉巻を楽しむ事ができました。葉巻はラッフルズ コートヤードで購入した物ですが、灰皿・マッチそしてライターはバトラーの方に準備して頂きました。ライターは最初は無かったのですが、私がマッチで苦労しているのを見てお休みの「バー&ビリヤード ルーム」まで行って取ってきてくれました。細やかに気が利きますね!夕方だと蚊が少し出ましたが気になるほどではありません。炭酸水、葉巻そしてカットフルーツを頂きながら微睡んでいくシンガポールの滞在は最高です。

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リビング

部屋の中に入ると空調が適度に効いており快適な空間になっています。入って直ぐのリビングは広くはありませんが必要な物は総て揃っています。扉の左側には電灯のコントロール用のスイッチ等もあります。このレトロな雰囲気はラッフルズ共通ですね。

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DNDは懐かしい札で表示します。逆にいうと電子的に表示する方式はありません。バトラーが完璧に機能しているので全くDNDや部屋のクリーニングを札で表示する必要はありませんでしたが・・・

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入口の足元には傘と傘立てそしてスリッパです。この設定具合が良いですね。クローゼットの中に入っているだけでなく二段に分離されて置いてあるラッフルズデザインのスリッパです。良い点は脱いだ靴をここに置くことが出来る事です。ここもラッフルズの良い点ですね、気が利いています。

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リビングの左側には丸机があります。フルーツとチョコレートそしてラッフルズ・ホテルのアーケードで使用できるバウチャーです。かなりの金額が減額されます。ちなみに私は買い物の時に持っていくのを忘れましたが、部屋まで届けていただく事にしたらちゃんとバウチャー分減額されていました。なるほど!

リビングとベッドルームの境目の壁も機能的に作られておりコロニアル調のスタイルで部屋を区切っています。部屋の間の通路もカーテンと言うレトロなスタイルで分離する事が出来ています。これも唸ります・・なるほど・・・

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ミニバーもここに設定されています。もちろんエスプレッソマシーンもありますが、それ以外に紅茶もあります。紅茶のセレクションがドイツのロンネフェルトという渋い選択です!逆の棚の上にはアルコールがあります。私は飲みませんがこれまた十分な品揃えのようでした。

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ちなみに今回の滞在で自分でコーヒー紅茶は入れることがありませんでした。総てバトラーの方が対応して頂けました。しかも私からお願いするのではなく、バトラーの方がさりげなくタイミングを見計らって紅茶やコーヒを勧めて頂く流れです。コレです!

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下の扉を開けるとカップやグラスそしてスナックが少し入っています。冷蔵庫の中には一杯に飲み物が詰まっています。ラベルの向きや並べ方そして品揃え・・・完璧です。

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入口の右側はソファーと小さな丸机になります。この丸机は別のタイミングで活躍する事になります。小さな液晶テレビも棚の中に入っていましたが、このホテルでテレビを見るのはナンセンスだと思います。棚の上には雑誌等も揃っているので暫し時間を過ごすには悪くありません。

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上にあるファンを回転させて少し窓を開けてシンプルな中にも貴賓を感じさせるフレンチコロニアル様式の滞在を楽しみます。

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ベッドルーム

リビングルームは少し狭く感じますが、ベッドルームは逆に広々としています。明るい場所から入ってくると最初はかなり部屋が暗く感じますが、慣れると程よい雰囲気になります。夜の雰囲気は最高ですね!床も磨きこまれており裸足で歩いても気持ちいい作りです。カーペットも品の良い作りでのんびりとできました。できれば自分の部屋にしたいぐらいです!

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部屋の真ん中にあるベッドは大きくで程よい硬さで体を支えてくれます。ベッドサイドのテーブルにはランプと電灯のコントローラそして電話機があります。コントローラには電灯とエアコンそしてバトラーボタンがあります。押すと直ぐに担当のバトラーから折り返しの電話または部屋まで直ぐに来てくれます。

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今回の滞在ではかなりバトラーの方に動いて頂きましたが、私が呼び出したケースは数回です。残りはバトラーが私を探して対処して頂きました。如何に彼らに私のしたい事を伝えるのがラッフルズ・シンガポールでの滞在の醍醐味ではないでしょうか?ちなみにこのホテルではバトラーはホテルの中で宿泊者と相対してサービスを提供する人でありGROはホテルの外部に向けて相対する人の事を示すようです。最初はGROとバトラーの言葉が食い違っていたので・・・となる場合が数回ありました。

ベッドの向かいには書斎机です。これまた渋い作りです。椅子は程よくのんびり座れるので苦痛がありません。ただし引き出しが下に大きくあるので正しい姿勢で座らないと足が当たります。引き出しの中にはドライヤーがあります。ちょっと意外な場所で驚きました。一応電源のアウトレットも机の隣にありWiFiもバッチリはいるので仕事をするにも悪くありません。ただし気持ちは仕事に向きにくい滞在です・・・滞在が楽しすぎて・・・

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机の上にはホテルの案内も色々とありました。

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しかも日本人向けには日本語の紙が何枚にもわたり説明されています。これを見たらホテルでのお籠り滞在は決定ですね!

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書斎机の隣がテレビケースです。この中のテレビがいまだにCRTを使用した厚みのあるテレビです。これは・・・渋すぎです。次回のリノベーションで新しく変わるでしょう。テレビの下にはBOSEのドッキングステーションがありました。

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部屋の一番奥がクローゼットになっています。広さは十分で中にはセキュリティボックスがあります。ポッツンと何かのボトルがありますがよく見ると虫除けです。このクローゼットはもう少し工夫があっても良いかもしれません。なぜならラッフルズ・シンガポールだからです(笑)

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部屋の中にも多くの写真が飾ってあり歴史を感じることができました。昔はビーチロードの名前通り海に近かったのですね。

バスルーム

部屋の一番奥がバスルームになっており、こちらはベッドルームとは逆に眩しすぎるくらいです。

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ダブルのシンクに気の利いたアメニティがいいですね。歯ブラシ、ブラシ、髭剃り、ローション、バッグにマウスケアとヘヤードライヤー・・・あれ書斎机にも入っていたので二つあるのですね!

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タオル等は紐が掛けられており安心して使うことができます。私が部屋を出て戻るたびにタオルやバスタオルは綺麗に元の状態に戻っています。しかも100%の確率です。

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シャワーとバスタブはもちろん分離されています。朝一番だと20分ほどしてもシャワーの温度が安定しないのは気になりましたが仕方ありませんね。アメニティはラッフルズ オリジナルデザインです。ちょっとシャンプーが強いのでシャンプーは自分の持ってきた物を使いました。これは個人差でしょうね。

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バスタブの作りはタイルがしっかりとしたガッチリしたスタイルです。

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ここでバトラーから素晴らしい提案を頂きます。それは・・・バスメニューです。提案頂いたので私のイメージ(バンヤンツリーバンコク)を伝えたらバトラーもノリノリでなるほどと言っていただき素晴らしいセッティングをして頂きました。ここでリビングにあった机を持ち込んでお風呂に入りながらカットフルーツを頂きます。

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ただし食べきれなかったのでバトラーの提案で一度冷蔵庫にあずかって頂くことになりました。残ったフルーツは夜のシガータイムでゆっくりと頂きました。ここまでやってくれますか・・・

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トイレも古いスタイルではありますが手入れは行き届いていました。

ランドリー

ランドリーサービスも勿論お願いしました。私は荷物が少ないので三日に一回はランドリーサービスが必要になります。今回は朝早くのチェックインでしたがチェックアウトは更に早く朝の3時30分にはチェックアウトです。つまり確実にランドリーが返ってくる必要があります。

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しかしココはラッフルズ・シンガポールです。何の不安感も無く総てのランドリーが返ってきました。ターンダウンされたベッドと共に・・・

チェックアウト

早朝のANA便で日本に帰るため朝早くに出発です。友人達と会って結局寝たのは2時過ぎなので一時間程度の仮眠です。本当はホテルから一歩も出たくないのですが、昼間の会議と夜の友人達からの御呼出しには別の楽しみがあるので行ってきました。

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かなり危険な時間なので寝る前にバトラーの方にお願いして朝の3時に紅茶を持って来て頂きモーニングコール代わりとさせて頂きました。これも先方からの提案なのですが・・・今回はチェックアウトも部屋で行います。レセプションは通過しただけですね。

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色々とお世話頂いた日本人のバトラーMさんには大変にお世話になりました。最初はホテルの情報を知りたいだけでしたが、話をしていると色々な引き出しがあって楽しめるのが分かったのでお互いにこんなことできる?みたいなノリで本当に楽しい提案を頂き滞在は20時間程度でしたが濃密な時間をすごせました。シンガポールの滞在時にはまたぜひ訪問します。帰りの送迎のダイムラーの中で心に誓いました・・・

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地図