中東とエジプトへ旅の感動を求めて出発です。今回の旅は初めてエミレーツ航空のプライベートスイートを選択してのワクワクしながらの搭乗です。現在は羽田からドバイへの直行便が出ています。

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結果

エミレーツ航空恐るべし!ファースト(プライベートスイート)のサービスは別世界です。ただし関西空港からの出発のため、羽田からの移動が入りますが、これがダメです。近日中に開始される成田からの直行便が早く欲しいですね。

始まりはANA

中東への旅の始まりはANAです。エミレーツなのに何故ANAなのか?ワンワールド寄りであるエミレーツ航空なのにJALで無いのは何故か、答えは簡単です。エミレーツが羽田からドバイの航空チケットを一括して提供してもらうと、羽田→関西国際空港の間は使用しているクラスに関係なくJALの一般座席です。そうです、ファーストクラスを選択してもエコノミー座席が割り振られます。。。。これは頂けません。諦めてエミレーツはあくまでも大阪関西国際空港とドバイの間だけにしてJALを国内ファーストで取得しようとしましたが、2週間前に既に予約一杯です。ANAのなんちゃってプレミアと比べれば・・・の結果かもしれません。

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さてチェックインですがプレミアカウンターで行おうとしたところ、預ける荷物をエミレーツに直接渡す方法があるとの事です。AMEXの担当者はANAの場合には不可能と連絡を頂いていたのですが、実際には処理できました。具体的な方法としては16番窓口でチェックインしエミレーツのチケットを見せると手配してくれます。

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ただし注意事項が一つあります。そのまま預けると、エミレーツでのフライトクラスに関係なく、エコノミー荷物相当の扱いになってしまいます。そこでANAの担当者に明確にその旨を伝えたところ、ANAからエミレーツに直接電話してファースト対応に関西国際空港で処理してくれるとの事でした。うーん意外とできますね!

この事をAMEXプラチナトラベルサービスの担当者は知りませんでした。AMEXに今後の改善のためにフィードバックをかけたいのですが、クレームと勘違いされると困るし。。良い方法は無いものですかね・・・

あと気をつけないといけないのはチケットの取り扱いです。国内線を別に頼んでいるつもりでしたが、AMEXの海外旅行部で無理やり処理して頂いたので、海外チケット扱いになっていました。具体的にはANAのWEBで確認すると国内線の予約では出てこずに、海外予約でビジネスクラスとして扱われていました。最初は予約が無い!!!とか吃驚してしまいましたが問題ありませんでした。

フライト中にANAデリとして簡単な食事がでましたがエミレーツのフライトのために半分ぐらいしか食べませんでした。悪くはないのですが・・JALファーストに比べると負けですね。

関西国際空港

飛行機が到着すると出発まで一時間の結構な時間になっていました。国際線への乗り継ぎには、一度国内線のエリアを出る必要があります。国内線を出て二つ上のフロアに移動します。掲示板のチェックインカウンターを見るとエミレーツのみが記載されています。流石にこの時間帯の出発は少ないようです。出発の便を見るとこれより遅いのはカタールエアー(ANA共同運航便)のドーハ行きのみでした。

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エミレーツのカウンターに近寄ると、スタッフが話しかけてくれそのままエコノミーの搭乗口に案内してくれました。。。いや貧乏くさい格好だから仕方がないのかも知れませんが・・・ファーストのチケットを見せると無言でファースト側に案内してくれました。チェックインは何時もの手続きなので簡単に処理してくれました。カッコいいエミレーツのタグも置いてありました。

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念のため預けた荷物のファーストクラス扱いも確認しましたが、ちゃんとANAから連絡が入っており問題ないとの事でした。ここまでできれば非常に良いサービスですね!

関西国際空港 桜ランジ

チェックインの時に手渡されたのはラウンジのインビテーションカードはエミレーツの物ですが、実際にはJALのサクララウンジを使用していました。

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途中の免税店ですが、この時間なので総てのお店は開いていませんでした。しかしそれなりに開いていました。でも収益は・・・・でしょうねこれでは。

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さてさて肝心のラウンジですが、、国内線と同じレベルです。簡単に言うとマアマア。。。です。人影は8人程度で広く使えますが、準備されている食べ物や設備の内容はマアマアです。マレーシア航空の国内線ラウンジには大負けです。

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エミレーツ プライベートスイート

時間が来ましたので搭乗です!今回の機材はA340-500になります。ジェロニもさんもBLOGからかなり期待しながらの搭乗になりました。

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結果は!!すごい!!の一言です。スイート仕様の飛行機は初めてですが、完全に個室になります。12席のスイートに対して実際のお客は私を入れて4名です。日本人が3名、西洋人が一名でアラブ系の人は一人も居ませんでした・・。

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収納

座席に座る前に荷物の収納が必要です。スイートクラスは頭の上にある収納はありません。完全に無いので座席があるていどは広く感じます。代わりに足もとの収納と、メガネや時計を入れるために手元(肘)に小物入れ、座席と座席の間にあるクローゼットが準備されています。もちろん雑誌等の収納も2か所にあります。

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座席に着く前にCAさんが服を受け取って前のクローゼットに収納してくれます。このクローゼットにはハンガーが二つ入っており、パジャマに着替えた後に、自分の服をかけておけます。ANAのファーストクラスはCAさんが完全に預かって頂けます。どちらが便利かは人によって違うと思いますが、クローゼットが個人個人で準備されているこのシステムは悪くないと思いました。今回は晩御飯を食べてからパジャマに着替えさせて頂きました。

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服の次は手荷物ですが、足もとの準備された場所に入れます。これもそれなりに大きいので問題はありません。私のTUMIの鞄であれば二つ以上入りそうです。

これ以上の荷物がある場合にはCAさんが別の場所に保管してくれます。

Welcomeサービス

 

座席に座ると地上でのWelcomeサービスが直ぐに開始です。

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シャンパン、オレンジジュースの飲み物から始まり、スナック、スリッパ、パジャマ、タオル、アイマスク、アメニティキット、食事のメニューが矢継ぎ早にきます。広い座席が一杯になるほどです。

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コントローラ

スイートクラスにはコントローラが二つあります。このメインのコントローラ(スイートコントローラと呼ぶらしい)が凄い。最初は凄過ぎて使いにくかったですね。このコントローラでは番組のコントロールだけでは無くライトのコントロール、座席のコントロール、扉の開け閉め、プライバシーランプ、ディスプレイのマウスポインターのコントロールなど総てができるようになっています。

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一応昔ながらのリモコンでも番組やCAの呼び出しは可能になっています。この部分は優れていると思います。難しすぎるコントローラだけでは無く、コントローラ下の物理的なボタンを押すことによってCAさんを呼び出せたり電灯を点けたり消したりできます。CAさんを呼ぶと隣のランプが赤く光りますので一目で分かりますね。ただし座席のリクライニングだけは、このコントローラからしかできません・・あしからず・・・

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窓際の席では無く、真ん中の席には追加で、隣の座席との敷居を下げるコントロールも付いていました。カップルで搭乗した時に使うんでしょうね!

座席

この素晴らしい座席については色々と知るべき事があります。最初は高性能過ぎて使い方が分かりませんでした。先ず仕切られた座席配置が只者では無い事を感じさせます。ANAのファーストクラスも良いのですが、こちらは扉を閉めると完全に部屋になってしまいます。そもそも飛行機の座席に扉と言うのが凄いですね!

このサイズは既に飛行機では無く部屋だと感じるほどです。だって扉が閉まってプライバシーランプがあるなんてホテルの部屋ですよね!

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座席のコントロールはすべてコントローラで実施します。座席はリクライニング、フットレスト、ヘッドレストのコントロールが可能です。忘れがちなのはアームレストです。これはコントローラからは制御できません。手でラッチを引くとアームレストが下がります。

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さてスイートと言えばベッドへの変形です。コントロールでベッドボタンを押し続けるととベッドになります。

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ベッドにしたい場合にはCAさんにお願いするとマットレス、布団などを総て準備してくれます。忘れやすいのはアームレストを下げる事です。これをしていないと狭いベッドになってしまいます。

ベットの感覚ですが、もちろん悪くはありません。ただし本当の意味でのフラットと言う事ではANAには負けました。若干、フラットで無い部分(足元)があったり、隙間があったりしています。どちらにしても熟睡させて頂きました。

ディスプレイ

座ると目の前にある19インチのディスプレイが目に入ります。コントロールは先ほどのコントローラがメインになります。提供されるのはフライト情報、各種情報、エンターテイメント(映画含めて数百本、日本語もあり)です。私は他の事をしていて全く映画は見ませんでしたが、フライト情報を常に前に出していました。番組の選択等はコントローラからポインターを操作して選択する方法がメインのため、慣れるまで時間が必要です。もう一つの方法は、電話機を兼用している昔からのリモコンで操作する事もできるます。この場合にはエンターティメントのメニューを見ながら番号をいれます。

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エンターティメントの機能を含めて搭乗時から使えるので、離陸しながら前の画面で状況を見て楽しませていただきました。

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確かにデジカメの機能(特にフラッシュ)を使用した場合に航空無線の帯域にノイズが乗るのも事実なので日本の航空会社が厳しいのも理解できるのですが、行きすぎの場合が多いと勝手に思っています。

アメニティ

今回のフライトで準備されているアメニティは今までの中では最強と言わされました。

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最初に渡されるアメニティキットにはブルガリの香水、ブルガリのローション、ブルガリのアフターシェイブ、櫛、ブラシ、髭剃り、シェイビングクリーム、テイッシュ、歯磨き粉、歯磨きブラシが入っています。ブルガリのキットは有難く頂きました。最初はこのポーチが開かなかったのですが、良く見ると止めてありました。このプラッチックを切断してあけます。

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ディスプレイの下にある鏡の場所にあるリフレッシュアイテムは、レモンの香り、ラベンダーの香り、ミントのクリーム、水無しシャンプー、ボディークリームがあります。

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更にその下の引き出しにはペーパー、BOX、ボールペンがセットされています。今回は飛行機の中で資料の訂正が必要だったので有難く使用させていただきました。

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アメニティかどうか今回は判定が難しいのがプライベートミニバーです。座席の横に既に置いてあり自由に飲んでも問題ありません。冷えていませんが、自由に飲める飲み物があるのは便利でした。

灯り

プライベートスイートならではのコントロールに電灯があります。コントロールできるのは3か所です。前の大きな電灯。頭の上の読書灯、枕元の灯りです。これらの電灯はメインのコントローラと普通のスイッチで制御できます。

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フライトが始まると、時間が遅いだけに直ぐに客室全体の電灯は消されます。そして、噂の星空に変わります。うーんこれは良い!知っては居ましたが、飛行機とは思えないエンターティメントです。

衛星電話

今回は出発前が相当にバタバタしていたため重要な電話をする時間がありませんでした。このため初めて衛星電話を使ってみました。この設備は昔の仕事の関係でよく知っている衛星(INMARSAT)を使用していると思いますが、思いのほか音質は悪くありませんでした。

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ただし!使用できたのがAMEXだけです。他にANAのVISAやSEIBUのクラブオンカードも試しましたが読み取りの問題等で認識できませんでした。

その他の設備

パソコンなどに使用できる電源はテーブルの下にあります。もちろん問題なく使えました。その下にはEtherとUSBの口があったので使おうかと思いCAさんに聞きましたが未だ使えないそうです。何時かは使えるようになるのでしょうかね?INMARSAT-Fの飛行機版が出てからですかね・・?

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トイレに関しては特に可もなく不可もなくと言った感じです。強いて言えばパジャマに着替える時にANAのように足に台がでると良いですね。もしくはエミレーツのA380のようにシャワー付きだと最高ですね!

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食事

フライトにおいて食事は楽しみの一つです。エミレーツのプライベートスイートの場合には食事の時間は決まっていません。欲しい時に欲しいだけお願いする事になります。食事は何時だろう・・・と待っていても出てきません。私はメニューをもらった時にお願いしておきました。

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貰ったメニューが色々と書いてあるのですが、セットメニューのようで、アラカルトのようで・・・理解しにくかったのですが話を聞いて納得です。総てバラバラに頼んでもOKだし、セットとしてまとまった物を頼んでもOKだそうです。要はすべてお客様次第とのことです。ここまで自由だと最初は頼むのが難しかったのですが、途中から調子に乗って色々な組み合わせを頼みました。

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結果として味噌汁だけ頼んだのに、パンやオリーブオイルがセットされたりと、CAさんも相当悩んでから出してきたと思います。日本人のCAさんの場合には、私の所に来て、出し方に問題が無いかなど質問をして頂いて、卒なくこなせたようですが、外国人のCAさんは不思議な客だと思ったに違いありません。

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今回のフライトでは、Welcome ドリンク離陸前、 離陸直後・最初の食事(晩御飯)・味噌汁・リフレッシュメントを頂きました。いやまた完全に食べすぎです。後で書きますが、これ以外にもホテル到着まで更に2回も朝ごはんを食べてしまいます。

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機内販売

これがぶっ飛んでいます。普通の航空会社はどこかのブランドの化粧品とかが高級品ですが、こちらはパワーボートだったり住宅だったり、買う人居るんでしょうね!

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ドバイ空港 到着

11時間のフライトを終えてドバイに到着です。外の温度は13度と日本よりは暖かいのですが、上着は必要でした。飛行機はボーディングゲートが無い場所で止まり、バスでのお出迎えです。外に出た時に写真を撮ろうとしたら注意されたので今回は諦めました。

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バスで移動しターミナルに到着するとほとんどのお客はトランジット側に移動していました。ドバイで降りた人は20人ぐらいでしたね。ドバイでのイミグレーションの対応は非常に簡単です。パスポート以外は何も要りません。荷物も無事に受け取りました。スーツケースを見ると一つのフライトなのにタグが山ほど付いていました。いったい何のフライトかこれじゃ分からないぐらいです。

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税関を通過しますが、何の対応もありません。歩いて行くだけです。うーん簡単だ・・・出た場所で右側に行くとエミレーツの送迎サービスのカウンターです。このサービスはビジネスまたはファーストクラスを使用した乗客はU.A.E内であればどこにでも無料で連れて行ってくれるサービスです。これのおかげでアブダビにあるインターコンチネンタルまで無償で移動です。

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注意が必要なのはお金の変換です。はじめてのU.A.Eなので通貨は持っていません。この時は出て右に行くのでは無く、一度左に向かってあるき両替してもらいます。その後にエミレーツのカウンターに移動するのが一番良い動きだと思います。

ドバイ空港からの移動

これはエミレーツが持っているサービスで移動です。空港の出口で車のチェックイン時にもらった紙を渡すとドライバーが決まっていて車まで案内してくれます。ここにはエミレーツのボルボが山ほど・・・居ました。

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景色

夜のフライトだけに夜景を楽しむ事ができました。ただし大きな都市の上をそれほど通過しないので香港へのフライトよりはいまいちな感じです。北京の上空も空気が淀んでいて今一でした。逆に、中国の内陸部近辺で星空は綺麗に見えました。

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忘れ物

今回のフライトで最後に忘れ物をしてしまいました。車の手配をしている場所で気がついたのですがもう機内には戻れないので、諦めて後日AMEXから遺失物の連絡をメールでしてもらいました。結果的には無くなったと思いますが、AMEXの対応とエミレーツの対応には感謝です!

地図

最後に

今回のフライトはプライベートスイートでしたが、実は更に上のプライベートスイートをエミレーツ航空は提供しています。路線が違うのですが、ヨーロッパに移動するときどには選択できそうです。またCAさんと話をしていたら近日中に日本向けの機材が変わるかも知れないとの事でした。まだまだエミレーツ航空を楽しめそうです。