きっかけはBBCのイエローストーンのブルーレイを見た事だったような気がします。次回のアメリカ時には見たいいなーと考えていました。実際にアメリカへ行くことが決まった時に細かく確認するとアマンと同じエリアです。さてイエローストーン国立公園をヘリで空から見ると?

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結果

素晴らしい自然を経験できました。アマンガニのスタッフの完璧な準備とヘリパイロットとの絶妙なコミュニケーションで楽しませて頂きました。また数十年ぶりにヘリコプター(JetrangerIII)を操縦させて頂きかなり興奮しました。意外と体は覚えているものです!

予約

ヘリの予約は宿泊と同じくAMEXからお願いします。途中からアマンガニのスタッフと直接メールで連絡を行い私の見たい場所を直接リクエストして問題ない事を確認できました。このような連携は流石ですね!しかしAMEXは何時になったらE-MAILに対応してくれるのでしょうかね?

出発

朝の07:20にホテルを出発します。ジャクソンホールの飛行場までは20分程度ですがホテルのスタッフが責任を持ってヘリまで案内してくれるとの事で安心です。6月末のこの時期でも山々には雪がかぶっています。しかし温度は15℃程度と非常に快適です。風も地上ではほとんどなく、更に雲が全くありません。視界も完全にクリアで完璧なフライト日和となりました。

飛行場

飛行場の少し北側のエリアにあるJackson Hole Aviationのラウンジに最初は移動します。こちらは予定通りの時間に着きますがパイロットが居ません。グランドの人に確認しますが知らないとの事です。

焦っても仕方が無いので私はラウンジでのんびりと待つことにします。その間にアマンガニのスタッフが色々と電話をしてフライト会社の社長まで来て対応する状態になりました。私はまったく気にしていないのですが全員が遅れていることを申し訳なく感じているようでした。意外な対応に私がびっくりです。

 

20分ほど遅れてグランドにパイロットから連絡が入ります。どうやら上空は結構な風が吹いているようで遅れてしまったようです。

搭乗

ヘリが来ることが分かったので空港の敷地内に移動です。ここは歩きではなくホテルの車で隣のゲートから敷地内に入り、ヘリに横付けします。ヘリは懐かしいB206B ジェットレンジャーIIIです。これは数十年前に私が乗っていたのと同じジェットヘリなので安心です。

 

パイロットは如何にもアメリカンな感じの気さくな人で簡単に挨拶をします。直ぐに出発かと思ったらトイレ休憩だそうです(笑)私はその間に空港の敷地内とヘリを写真で取ることにしました。写真を撮っているとコパイロット(左の座席・副操縦士)の席にサイクリック/コレクター(操縦桿)が無かったので20年ぶりのフライトは無かと思いました・・・

 

パイロットが戻ってきてコパイロットの席に座らされてシートベルトなどの付け方を説明してくれますが、このような部分は体が覚えているもので自分で装着しました。すると「ヘリは初めてでは無いですね?」と聞かれたので数十年前に乗っていてジェットヘリのライセンスもあるとお話したら、態々一度下りて後ろの収納からサイクリックとコレクターを取り出して付けてくれます。もちろんソロフライトは無理ですが、彼もインストラクターの免許もあり私の免許のレビューと言う形で操縦訓練させて頂く事になりました。いやー素晴らしい!イエローストンでも興奮しているのに更に自分のフライトで飛べるとは・・感激です!

離陸

先ずは懐かしいエンジンスタートからです。細かい手順は覚えていないので彼に説明を受けながら電源を入れて行きます。このスイッチの感じ・・・懐かしすぎます。懐かしいジェットエンジンの高鳴る音を聞きながらヘッドセットを付けます。

もっと安価なヘリ(R22等)を使用しないのか確認するとイエローストーンの位置がかなり高いので普通のレシプロ機ではパワーが足りないそうです。今日のように良い日もあるのですが冬・雪・突然の熱波等も考えるとジェットが必要だそうです。

私は上空に行ってから徐々に変わるのかと思っていたら離陸から一緒にやって良いことになりました。もちろん彼が手伝ってくれますが・・・スロットを開けてトルクを規定値に上げ少しずつコレクターを引きます。浮き上がる前に機首が触れるのでラダーペダルをかなり踏み込みます。気を付けながら更にコレクターを引き上げるとふわりと浮きあがります。そのままホバーリングに入りますが、やはり彼の助けが無いと安定しません。そう言えば昔もホバーリングが安定するのに十時間位かかった気がします。

グランドと連絡を取ってタクシウェイに出て早速離陸です。サイクリックをゆっくり前に入れると同時にコレクターを引き上げラダーペダルでヘディングをコントロールです。こんな一連の動作を同時に行うことは難しいと思っていましたが、体に染みついた動作と言うのは覚えているものでパイロットも吃驚するほどスムースに離陸できました。(ちょっとお世辞があるかも・・・)

グランド ティトン 国立公園

離陸して5分程度で私は既に汗ビッショリになっていました。昔は手に力なんか入れずに軽く飛んでいたのに今はかなり力が入ってしまいたのですね。という事で写真も撮りたかったので彼に完全に操縦を任せて写真を撮らせて頂きました。今回は私のフライトと彼がレンジャーから頼まれたことがあったので少し寄り道をしながらのフライトです。

ここは国立公園なので地上から2,000ftは取らないといけないとの事だったので気を付けますが、そもそもフライトマップを持っていない私には分かりません(爆)彼にお任せです。

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目の前にグランド ティトン山脈が広がり下のジェニー湖に姿が映ります。もうため息しか出ない美しさです。

 

山の中腹に地下ずくと二段の滝が広がります。名前は覚えていませんがかなりの量が出ています。推測ではMORAN CANYON近辺だっと思います。またこの近辺で既に9,000feet(3,000m)をフライトする事になります。私しか乗ってい無いのでかなりバンクを付けて激しく振り回してくれました。

少し寄り道をしてレンジャーに依頼されたミッションを行うためにかなり高度を下げます。このエリアは車等では入れない場所にあるのでほとんど人が居ません。むしろ動物が多くいます。我々のヘリに驚いて走っていくのが見えます。

機内で

更に北に移動するためにGPSのセットアップをします。これがかなり高機能です。昔とはかなり装備も変わったなーと感心していたら、完全に私にフライトを任せて私のカメラで写真を撮りだしました。かなりふざけた写真になっています(笑)

そしてここから殆ど私が操縦します。写真を撮る時だけ操縦してもらう感じです(笑)

 

イエローストーン 国立公園

スネークリバーを超えてそろそろイエローストーン国立公園に入ります。上空から見ても雰囲気が変わってくるのが良く分かります。また世界最大の火口であることも納得です。

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先ずは有名な間欠泉のあるオールド・フェイスフル・ガイザーのある場所を通過しますが、噴出していないので何も分かりません・・・

そして私が最も見たかったのがグランド・プリズマティック・スプリングです!これがBBCのブルーレイのトップに出ていたのと同じものが見ることが出来ました。これ以上はもう何も望まないほどの見え方でした。薀蓄的にはバクテリアの耐熱性の関係で色が変わっているとの事ですが、それ以上に見ているだけで引き込まれていくような景色です。本当に来てよかった!

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着陸

さてその先にあるイエローストーン空港(KWYS)が今回の目的地です。彼の指示のもとスロットとコレクティブレバーを下げてアプローチです。ウィンドコーンとグランドからの情報で東からアプローチします。ここはあまり大きくない空港なので滑走路とタクシーの間を狙って下りて行きます。最後はホバーリングになりますが、50分程度のフライトで勘を取り戻したのかホバーリングも一人で安定しました。最後の着地は流石に彼に手伝って頂いて無事に完了です!空港にはアマンガニのスタッフが先回りしてくれているのでこのまま私は車でのツアーになります。

景色もフライトも総てが心に残る時間でした!イエローストーンに来て本当に良かった・・・

地図