名古屋は私にとってホテル不毛地帯として足が向かない場所でした。名古屋に泊まるなら少し足を延ばして三重県の伊勢志摩に向かったほうが良いと・・しかしここ近年は良いホテルが出てきたと噂では聞きました。極めつけは・・名古屋のテレビ塔に泊まる事ができるホテルかつSLH(Small Luxury Hotels)とあります。これは行くしかありません。さて滞在は楽しめたのでしょうか?

結果

できます!ザ タワーホテル 名古屋… ファンシーなホテルではありません。スタッフもサービスも内容も練られています。私にとっては思い出深い場所でこのような滞在ができるとは思いませんでした。ハイエンドな望みのままの希望を叶えてくれるようなホテルを求めると少し違いますが、特別な場所でゆっくりと滞在するには最高です。私にマッチしないのはベッドだけでした(笑)

予約

名古屋のテレビ塔にホテルができる噂は聞いていましたがCOVID-19の騒ぎの中で私も忘れていました。しかし私がYouTubeで拝見している「よみぃ」さんのチャンネルで名古屋のテレビ塔が登場します。あれ・・っと思っていたらTHE TOWER HOTEL NAGOYAとのコラボレーションでした。動画の内容も良かったので最後まで拝見して直ぐにホテルを調べます。

(注:音があります)

調べると2020年10月1日に開業されており、部屋数を絞った私好みの造りです。しかし・・WEBサイトが見にくいのです。イメージを伝える写真がいっぱいあるのですが、宿泊する部屋を選択する側からすると「どの部屋」がシグニチャーなのか・・どのように選べばよいのか分かりません。他のサイトも参考にしながら「パーク テラス スイート」が私の好きそう?!な部屋のようです。決め手はテラスの写真でした。家でもテラスが大好きな私はこの写真で滞在を確定しました。

しかし・・予約をどのようにするか考えます。AMEXに頼むほどでもなく、かといってホテルのWEBに登録するのも面倒なので久しぶりにExpediaから予約です。しかしこれは失敗です。Expediaはかなりサービスの質が落ちており昔出来たことも今はできません。

予約を入れた後にExpedia経由でホテルから連絡が来たので、お願いは直接メールで対応いただきました。助かりました!聞いたポイントは以下の内容です。

  • 展望階を宿泊者専用の時間で見れるのは何時ですか? → 状況にもよりますが今は22:00から23:30の間に利用できます。事前に予約は不要です。
  • そもそもホテルは何階ですか?→4階から5階がホテルの設備になります。1階から3階もレストランやパーティを行っているとの事です。
  • ルームサービスは今も提供されているのか? → 15:00から21:00まで提供できます。

ようやく理解できました。テレビ塔は完全にホテルに生まれ変わったんですね!一部を間借りしているのかと思いましたが違うようです。

チェックイン

名古屋での用事は日曜日の朝だったので、土曜日の午前中に東京を出て昼には名古屋に到着です。久しぶりなので地下鉄を使って栄に向かいます。栄の地下鉄から地上に上がると懐かしい久屋大通です。30年ほど前に住んでいたのを思い出します。また40年前には祖母に連れられて日展に来ていましたね。しかし雰囲気がまったく違います。昔はただ広いだけの場所でしたが、今は多くのお店が出店して至る所に見る仕掛けがあります。桜もまだ咲いていたので楽しめます。

先ずは荷物を預けたいのでチェックイン時間前ですがホテルに向かいます。入口は検討も付いていなかったのですが、近くに行けば分かるかと思い向かいます。一階のカフェが見えたので「よみぃ」さんがピアノを弾いていた場所に先ずは向かいます。カフェの近くに行くとそれっぽい場所があるので向かうとホテルの入口でした。

 

しかしテレビ塔を見ても今回期待しているテラスのような物は見えません。何処を向いてどのようにあるのか気になります。後から聞くと池の向こうから写真を撮るのがお勧めとの事だったので夜に下に降りて水に反射したテレビ塔の写真を撮ってきます。スタッフに教えて頂いたのですが、態々テレビ塔が反射して綺麗に見えるように設計されているそうですが、その通りだと思います。

中に入ると一階にはエレベータしかありません。エレベータで4階に上るとレセプションです。ガラス張りなので高さを感じますね。

レセプションに到着するとスタッフが迎え入れてくれます。やはり早すぎたのでチェックインはできませんでしたが荷物を預けて身軽になったので少し名古屋の街を久しぶりに散策です。少しの散策のつもりが色々と懐かしく見ていたら少し遅くなりました。

 

今回は入り口でスタッフが対応してくれています。顔を見ると直ぐに部屋が出来ていると上まで案内してくれました。ベルの動きがちゃんと出来ていますね。ロビーで手続きをするとプレゼントということで開業時のTシャツを頂きました。

色々と設備も案内して頂いてから移動です。アーティストの方とコラボレーションされているようですが、私は芸術には疎いので拝見するだけで終了です。

部屋はレセプションの上のフロアである5階です。レセプションの前の階段を上るとジムがあります。階段も如何にもSLHが好きそうなデザインです。ジムの隣の扉は部屋の鍵が無いと開ける事ができません。更に奥に部屋はあります。

 

話を聞くと5階にはパーク・テラス・スイートとフォレスト・テラス・スイートの荷室しかないそうです。S15部屋の入り口のステッカーを剥がして中に入ると真っ暗な通路です。

部屋の構成

部屋の構成は待望のテラスとリビング兼ベッドルームそしてウエットエリアです。部屋は入ってすぐに下に落ち込んだソファーエリアが特徴的です。

(音はありません)

そして待望のテラスはまさにこれです!期待通りの場所と造りでした。

(音はありません)

リビング

暗い通路の先がリビングです。明るい部屋に入ると名古屋の景色が目の前に広がります。床も落ち着いたトーンでまとめられているので外の景色との違いがはっきりしています。

一段落ちたソファーを埋め込んであり丸机が真ん中にあります。5人程度が余裕で座れる広さがあり多くの時間をこのソファーで過ごします。最初のウエルカムドリンクもこちらで楽しませて頂きます。

部屋の右側には書斎机です。机の上にはホテルディレクトリは勿論ペン・レターケース等もあります。

 

そして一番のポイントはリリックスピーカーです。初めて使いましたが歌詞がグラフィカルに表示されて見ているだけでも楽しい作りです。日本語での歌詞はもちろん英語・タガログ語も表示されます。ただし楽曲にもよると思いますが、韓国語・中国語・タイ語は?になっていました。家にもほしいと思いましたが同じデザインの商品は既に売り切れており手に入れれないため、ホテルで楽しんでくださいと言われます(笑)

 

テレビもスマートテレビで音が良いです。使い方は少し複雑なのがネックですがソファーからのんびりと映画を見て過ごします。そんな時間を久しぶりに取ろうと思えるのがホテルの雰囲気が良いからでしょう。テレビの横にあるエアコンのコントローラはバスルーム用でした。

入り口の左にはミニバーが目いっぱい詰め込まれています。アルコール以外はコンプリメンタリーとの事ですが、私の目を取られて離さないのはスナックです。名古屋に住んだことのある人間には懐かしさいっぱいのセットです。それ以外にもワイン・ハードリカーグラスなどが所狭しと綺麗に並んでします。もちろんエスプレッソマシーン等も完備されているので文句なしです。珍しいのはここに水場を持って来ている事ですね。

 

奥のベッドルームも同じ部屋ですが若干の仕切りがあり雰囲気は分けられています。ベッドは少し私の苦手なスタイルで頭が下に下がる感じですがそれ以外は悪くありません。サイドテーブルの設定は流石に新しいホテルで便利です。ほとんどの事がベッドでコントロールできるようになっています。USBのアウトレットにTYPE-Cがあるのも時代です。

ベッドのそばの角部屋がクローゼットです。それなりの量ははいりますが真っ黒なデザインは異質です。流石にデザインホテルというのでしょうか・・何となく京都のザ・スクリーンを思い出します。

ウエルカムドリンク

最初から見せ場です。部屋にグラスが並べられて何が始まるのかと期待するとお茶です。アルコールではなく3種類のお茶と合わせた茶菓子でもてなしてくれます。

折角なのでお菓子と合わせながらお茶を楽しめるのも素晴らしいです。

テラス

このホテルを選んだ理由であるテラスが素晴らしいです。外から見ると分からなかったのですが見えていた4階の上に乗る形で作られています。しかも敷居が低くガラスで壁が作られているので外との距離がとても近いのです。名古屋はホテルを作る規制が緩いのかと思ってスタッフに聞くと、公園に作られているので適用される法律が違うためできる事だと教えて頂きます。なるほど!これがこの景色の理由ですね。

もう名古屋が目の前に迫る場所での滞在は否が応でも気持ちが上がります。そして目を上に移すとテレビ塔です。子供の頃にエレベータや階段で上ったこの場所に泊まるのは感慨深いです。子供の頃の自分が階段を一生懸命上っているのが見えるようです。

夜になるとイルミネーションが光り輝きます。テラスなので外の空気を感じながら軽く食事をつまみながら過ごす時間は名古屋を最高の時間に過ごすには良いですね。

ウエットエリア

ウエットエリアも特徴的で真っ黒です。便器も黒です!正直に言うとトイレに行きにくかったです(笑)入って目に入るバスタブも黒です。お湯は十分で温度も安定しているのでバスソルトたっぷりと入れてしばらくお風呂を楽しみました。

シャワーも湯量十分です。ヘッドも拘りがありマイクロバブルタイプです。気持ちいいので家にもほしくなりました。

シンクはダブルで浅い四角い最近はやっているデザインです。下にあるバスアメニティも不足はありません。

夜のルームサービス

外に出て食べる事を最初は考えていましたが素晴らしいテラスもあるので部屋で頂きます。レストランもあるのですが今回は利用しません。ルームサービスのメニューから選ぶと45分ほどで準備頂けます。

スープやホットドッグは美味しく頂けましたがキャビアだけは物足りない内容でした。

少し寒かったのですがテラスで頂きながら時間を過ごします。ちなみに外で食べるときに使うランプなどは部屋にはありませんでしたがお願いすれば持って来てくれますので活用しましょう。

 

ルーフトップサロン

何のことか分からいと思いますが、テレビ塔の展望台を夜10時以降はホテルの滞在者が占有しサロンとして使っています。どのように行くのかと言うと、4階で秘密の本棚!?をあけると展望フロア―に向かうエレベータの扉が現れます。なるほどね!すこしドキドキする造りです。

上に移動するとこの時間は宿泊者用なのでほとんど人もいませんがホテルのスタッフが常駐して飲み物を提供してくれていました。

 

スカイバルコニーなんて何年ぶりなんでしょうか!暫く名古屋の夜景を楽しみました。

 

朝食

朝食も部屋で今回は頂きます。チェックイン時に時間を聞かれますが一番早い7:00でお願いしておきます。ご飯が食べたかったのですが、炊き上げたばかりのご飯が届くので大興奮です。

朝から食べるには少し強いものもありましたが、総じて美味しくペロリと頂いてエネルギーのチャージを終えました。さあ名古屋で一仕事です。

場所