アブダビに滞在する時には必ず一泊するホテルがエミレーツパレスです。私は2009年からの大ファンですが、あるタイミングから訪問すると必ずアップグレードされるようになりました。今回も最もお得なコーラル・ルームをAMEXで予約したのですが・・結果は?

結果

やはりカレージスイートにアップグレードされました。このホテルはスイートになると真ん中のメインビルディングの滞在になり、滞在者以外は入れない特別な場所になります。もちろんサービスも更にアップグレードされていました!

予約

アブダビの訪問に合わせて友人と砂漠のホテルであるカッサル・アル・サラーブで時間を過ごした後に会議のためにアブダビ市内に泊まります。この時にはAMEX経由でお願いするのですがエミレーツパレスはAMEXのFHRでもあった(注:2019年の宿泊時にはケンピンスキー系列でしたが2020年12月現在はマンダリンオリエンタル系列に変更しています)のでお手の物です。

内心はまたアップグレードされるだろう・・などど思っていた事もあり、あまり深く考えずに最もリーズナブルなコーラルルームを予約しておきました。なぜ私がエミレーツパレスに滞在するのかというと、アブダビで仕事に関係する人たちはこのホテルのことをよく知っており宿泊がエミレーツパレスだと信用を得るケースが何回もあったからです。当然設備もサービスも良いのですが(笑)

バレットパーキング

ホテルに向かうと貴賓用のエミレーツ・パレス・ゲートが通りから見えます。こちらは国賓扱いの方が使用するので通常は開門されていません。私は奥のゲートからボルボで中に入ります。ゲートのスタッフに止められて目的を聞かれますが、名前を伝えると直ぐにゲートを開けて頂きます。一応・・口頭でルートを教えて頂きますが・・何回も間違ったことを教えられているので信用してはいません。特にバンケットがある時にはパーキング側に案内しようとするので要注意です。

このホテルは敷地内も素晴らしいのでスタッフに惑わされずに周囲を楽しみながら車で移動します。特に噴水は一見の価値があります!ここをゆっくりと運転して煽られたことは一度もありません。皆さんも見たいのだと思います。

宿泊者はバレットパーキングを使うのが当然ながら楽になります。駐車場側に回されると、広いホテルの中を自分たちでスーツケースをもって迷うことになります。以前は体を張って止めに来るセキュリティの方と何度も揉めましたが・・予約票を見せると態度が変わります。そもそもVIPはこの場所とは全く違う場所に車寄せがあるのですが・・今回はバンケットもなかったのですんなりと正面の車寄せに付けていただけます。

 

車寄せは4階にあり多くの車が居ますが、上手くさばいてくれるので直ぐに車を降りる事ができます。車寄せのスタッフの案内通りに車を止めて、荷物を指示してチェックインと伝えます。するとバレットパーキングの交換票と交換してくれます。気持ちよく直ぐに車を引き出すためには車を預けるときに10AEDを渡して直ぐに出せるように依頼しておくと完璧です。私が良くやる失敗はカギを車に残さない事です。荷物やチェックインに気を取られると忘れてしまいます。しかしちゃんとスタッフが車のキーの場所を確認してくれるので間違いが今回はありません。しかし・・今後はスマートキーになったらバレットパーキングはどのようにするのか最近は考えてしまいます。

チェックイン

扉を中に入ると何時もの独特な服を着たスタッフが案内してくれます。レセプションにパスポートとクレジットカードを渡すと暫く待ちます。この間に冷たいお絞りやアラビックコーヒーが出てくるのでありがたく頂きます。12時にカッサル・アル・サラーブを出発して色々としていたらチェックインは15時になっていました。

少し待っていると・・今回もスイートにアップグレード可能と嬉しい申し出がありましたので喜んでお願いします。場合によっては有償アップグレードを頼もうかと思っていたぐらいなのでニッコリしてしまいました。しかも部屋の準備は既に出来ているとの事です。どうやらAMEXのFHR特典にかかったようで予約時にアップグレードが概ね決定していたようです。

 

スイートの部屋はウィング側ではなく、レセプションがあるメインビルディングでありプライバシーと特別な対応を提供してくれるので私は大好きなのです!そういえば最近の10年は普通に予約をしてもスイートに100%アップグレードされています。とても感謝です!同行していた友人もアップグレードされていました。今回の部屋は1721になりました。これは前回のダイヤモンドスイート 3ルームと同じフロアなので期待できます。部屋のカギはいつも通りコインの形をしたアレです(笑)

 

スタッフに案内されながらまずは専用のエレベータに向かいます。こちらはコイン型のカギを使用しないと開ける事ができません。ここから先はスイート宿泊者のみの専用スペースなのでとても静かなエリアに切り替わります。ロビーでの喧騒が嘘のように切り替わります。ライトの関係も含めて黄金色になっていますが、これが嫌味なく提供できるのはエミレーツパレスの特徴だと思います。

 

7階で降りるとエミレーツパレスの特徴ある天井のデザインが目の前にきます。下を向くと整ったフロアが見えます。深夜に写真を撮ると人がほとんどいない素晴らしい状態で見る事ができました。

 

部屋に向かう柱には番号が書いてあります。これはデザインがシンメトリックに作られてどこが自分の部屋なのか分からないためだと思います。今回の部屋は6番になりました。何部屋か通過して一番奥が私の部屋になりました。カギを当てると二枚扉のロックが外れます。

  

バトラー達の歓待

部屋に到着すると既にバトラーが待っており、またお絞りとオレンジジュースでの歓待を受けます。ここから担当がバトラーに切り替わり部屋の説明を受ける事になります。お世話になったレセプションの方に多めのチップを渡し言葉で感謝を伝えます。チップはちょっと多いぐらいが色々と気を利かせてくれるのでホテル好きの私はここは多いぐらいが良いと思います。

バトラーも二名がかりで私に色々と説明してくれます。折角なので深夜にドバイから帰ってくるタイミング(AM 02:00)に合わせてフローラルバスをお願いしておきました。更にスーツを持ち帰るためにここでクリーニングに出しておいてもらいます。お気に入りのスーツなのでクリーニングの方法についても色々と聞いて確認したうえでお願いしました。本来であればスーツはクリーニングに出したくないのですが、少し汚してしまったので汚れを軽く落として全体を整える程度にスチームとブラシを当ててもらうことにしました。先ほどの帰ってくるタイミングまでには戻すとバトラーから約束を頂きました。

 

またシャンパンについても質問を受けましたがアルコールは飲めないと伝えたら夜にはノンアルコールのシャンパンが届いていました。色々なお願いをバトラーは喜んで対応してくれました。むしろ私以上に積極的です(笑)

部屋

部屋は一般的なスイート構成のリビングルーム、ベッドルームそしてウエットエリアです。しかし記憶では映像よりも特別な部屋だと覚えています。天井までの高さも多くの高級リゾートよりも高く設定されています。そしてこの金色な部屋です。普通なら嫌味な感じなのでしょうが、この場所にはピッタリと来ています。

リビングルーム

リビングルームの真ん中のソファーに座りながらバトラー達と色々と話をします。机の上には私の好きなフルーツがセットされているので軽く食べながら頂きます。サイドテーブルのPADでの操作も教えていただきました。ほとんどがここから操作できるようになっていました。

ソファーの横にある書斎机がとても広く便利です。ドバイに移動する前に軽く情報を纏めるのに使用させて頂きます。もちろんWiFiも高速で接続できます。

 

少し手を伸ばせばケトルやエスプレッソマシンにも手が届きます。このテーブルにはカップや水などもうまく保管されています。カップが不足したらテレビの下にあるものを使います。深夜に帰ってきて少し考えを整理する時にはラウンジャーで足を延ばしながら時間を過ごしていました。好きなスタイルで過ごせるように考えられているので私の滞在にはぴったりです。

ベッドルーム

リビングの二枚扉の向こうにあるベッドルームが私の考える如何にもアブダビらしいイメージです。友人曰く少しファンシーだと言うことですが私は悪くないと思います。ベッドもフカフカですが腰がある私の好きなスタイルです。

ベッドのサイドテーブルには先ほどと同じパッドと水そしてリモコンがあります。テレビはまったく見ませんがパッドは重宝しました。もちろん壁には昔ながらのライトコントロールのスイッチが埋め込まれているので問題はありません。

ここにもランジャーがあり寝る前にもゆっくりと過ごせます。

 

そしてラウンジャーの奥の壁の高さ一杯の窓を開けるとテラスに出る事ができます。このテラスだけでも一部屋以上の広さがあるのでゆったりと過ごせます。と言っても昼間は40℃越えですからもっぱら夜の時間にアラビアン風なライトと共に暖かい海風を楽しむことに使います。

 

ウエットエリア

ウエットエリアと接続する部屋がクローゼットになっています。この部屋には化粧台が準備されておりドライヤーなども簡単に使えるので女性には良いのではないでしょうか?また収納抜群の棚が多くあります。その中にはセキュリティボックスやなぜかここに冷蔵庫が来ています。中身はソフトドリンクばかりですが私の必須品である炭酸水があるので問題ありません!

   

バスタブも少し高い位置にありますが階段・手摺まで準備されている手の凝りようです。もちろん弱いながらジャグジーもついています。

バスタブの向かいにはダブルのシンクです。ハンドタオルの積み方、バスタオルの数、バスローブの質といい完璧としか言いようがありません。アブダビに滞在する時に私が必ずこちらを訪問する理由が分かっていただけたでしょうか?

 

歯ブラシやコットンなども良いのですが注目すべきはAMOUAGEです。日本の方には馴染みが薄いのですがオマーン発祥の超高級フレグランスのメーカが準備しているバスアメニティはこのホテルに来た時に必ず試してください。もちろん持ち帰っても大丈夫です。私はモールでAMOUAGEのプロダクトを買って持ち帰り日本でもUAEを懐かしんで楽しんでいます。

シャワーの湯量も随分と良くなり今では問題ありません。そしてこのタイルのデザインです。どうすればこんなデザインができるのでしょうか?あの高い位置からのレインシャワーはまさに雨となって落ちてきます。私はたいてい最初にハンドシャワーと間違えレインシャワーを使用し冷たい水が落ちてくるのはご愛敬です。

 

トイレはクラシックなビデがあります。私としては日本式のウオッシュレットがあるほうが良いのですが・・しかしこちらのトイレは昔から水流が弱いので、トイレットペーパを多く使うと詰まります。最初の滞在で酷い目にあったので今でも初めてのホテルは先ず一回水を流して状況を確認する癖がつきました。

ドバイとの往復と深夜の帰宅

カッスル・アル・サラーブにいるときに急遽ドバイでの予定が入りアブダビからドバイに移動する事になります。友人と二人で交代で運転するので一人よりは随分と楽ですが、それでも大変です。ホテルを出るために車を引き出します。先ほどのチップが利いたのか直ぐに我々の車は車付けに準備されました。入り口に近い場所にはモニターがあり車の状態が見えるので自分の車が来たら直ぐにわかります。

深夜に帰ってきてもセキュリティ達は自分たちの仕事に忠実です。噴水も止まった深夜でもエミレーツパレスは幻想的です。

 

深夜に帰ってくるとベッドがハネムーン仕様です・・翌日にバトラーに聞いたらハーバルバスを頼むとメイドがハネムーン仕様に作り上げるとの事でした・・・写真映えはするのですが一寸恥ずかしいですね(笑)

深夜に帰ってきたらお風呂もこの出来栄えです!もうしびれますよね!ジャグジーでゆっくりと泡泡の湯船につかり、花の香りに包まれて過ごすと友人と一緒とは言っても、ドバイとの往復(4時間程度の運転)と会食の疲れも癒されます。大きな声で「あ~~~~」と言いましょう(笑)

もちろんラウンドリーに出していたスーツやシャツは指定したとおりに処理されて戻ってきていました。

 

朝食

朝十時には目を覚まして朝食に向かいます。ルームサービスも考えたのですが友人と合流して話をしながら食べたかったので仮設のレストランで頂くことにしました。仮設と言ってもしっかりした設備ですが・・

ついでにエミレーツパレスの写真を撮るためにホテルをぐるりと散歩します。入り口から海岸まで散歩するとちょうどお腹が空いていいタイミングです。

バイキング形式の期間限定(ラマダン向け??)の食事を2時間ほどで頂きます。フムス(豆のペースト料理)もありますが、友人の家で手作りされた物を砂漠のファームで食べて感激してからはホテルのフムスでは満足できなくなりました。このホテルでもやはり友人の家のフムスにはまったく適いませんでした(笑)結局ウエスタンにしてしまいました。

 

軽く遅いランチを

夕方にはドバイのホテルに移動するため軽く食事をしてから15:00チェックアウトとすることとしました。ここで例の金のカプチーノとキャビアそしてケーキをLe cafeで頼んでアブダビを締めくくります。

広いエリアをカバーしているのでスタッフにはうまく声を掛ける必要がありますがのんびりと過ごせることは間違いありません。

地図