私の中では定番のデザート・リゾートと言えばカッスル・アル・サラーブになります。アブダビに行くならと考え、既に訪問回数も6回を超えました。素晴らしい滞在は当たり前ですが、更にどんな嬉しさがあったのでしょうか?

結果

やはり常に想像以上です。今回は部屋も憧れのロイヤル・パビリオン側にアップグレードされて素晴らしい景色と素晴らしいスタッフと素晴らしい食事で満点の滞在を楽しみました。流石です!

予約

予約時は友人と話をして1 ベッドルーム・アナンタラ・プール ヴィラをエクスペディアで予約しておきます。なぜならばこの期間はラマダン直後で通常の宿泊金額の約半額でエクスペディアだと予約できたのです。特段に部屋のアップグレード等は期待してしませんでした。

しかしここからが私の出番です。友人との食事のために通常では面白くないので砂漠の真ん中でのんびりと食事を食べたいと考えました。こちらは公式ページのチャットから問い合わせを行いましたが、此方ではそんなアクティビティが最も暑いこの時期にあるのか分からないので担当からメールで返事するとの事でした。一応WEBにも明確にダイニング バイ デザインと表示されているのですが私の期待とは少し違っていたのかもしれません。

ダイニング マネージャーから連絡を頂くと対応は可能だと言われますが、念押しで最も暑い季節に本当に大丈夫なのか聞かれます。確かに昼間の暑さは無理ですが、日没に合わせての野外なら大丈夫と踏んでOKの返事を出します。もちろんキャンセルは不可(キャンセルしても費用は支払う)である事を理解しているとも付け加えておきます。

また合わせて食後に「光が全く無い場所で星空を見たい」との依頼もお願いしておきます。これはアクティビティのナイトウオークをプライベートチャーターする事で対応可能そうだとの返事も頂きます。これ以上の細かい話は現地でする事にして予約は完了です。

カッスル・アル・サラーブへ

今回は成田からドバイに着いた日に移動です。距離にして300km程度を3時間程度で走り抜ける事になります。レンタルした車はボルボのS90です。本来はBMWの5シリーズ又はベンツを想定していたので少し驚きましたが乗ってみるととても楽な車です。運転サポートにより速度のコントロール・前の車との車間コントロール・車線維持コントロール等が簡単に使えます。パワーも十分で100km/hから160km/h(UAEの公道最高速度)への加速もスムースです。何よりエンプティ・クオーターの真っすぐな150kmを走る時には安全かつ楽に移動できました。

アブダビから一時間程度走ると砂漠の色が白色から赤色に変わってきます。ほとんどすれ違う車もいなくなり、高速を外れてリゾートへの道に入る場所に見慣れぬゲートが出来ています。どうやら宿泊者かどうか此処でチェックしているようでした。名前を告げるとセキュリティが確認して通過させてくれます。後から話を聞くと、宿泊者で無い者が来て設備内に入れないとトラブルになった事が何回かあったそうです。確かに・・

 

例の看板の前で車を止めて一息ついてからユックリと砂漠の真ん中の道を雄大な景色を見ながら進みます。昔は舗装されていなかったのですが、今は舗装されておりスタックする事はありません。初めて来たときにベンツをスタックさせてしまい、リゾートからレスキューに来ていただいた事を懐かしく思い出します。外気温度はアビダビでは40℃程度だったのですがリゾート近くでは48℃となっています。う・・・ん 想像以上に暑いです。

 

リゾートに入るこの城塞のような入口が私は大好きです。特別な場所に来たと感じさせてくれます。入口に車を近づけると・・意外にも大混雑です。ラマダン明けのお祝いで宿泊客が多かったそうです。では何故エクスペディアで半額のようなセールをやっていたのか不思議です。車を降りて後はバレットーパーキングで対応をお願いするので荷物は大切なブリーフケースだけ持ちます。受け取るのは荷物のタグとバレットパーキングのタグだけです。当たり前のようにこのサービスを提供してくれるのは嬉しいですね。

 

チェックイン

リゾートの中に入ると今までに見たことがないレベルで大混雑です。普段は貸し切りのようなチェックインなのですが・・スタッフに案内されて奥の窓側に座って対応を待ちます。もちろんお絞りや冷たい飲み物のサービスは滞りなく行われます。そして私の大好きなデーツも当然頂きます。

  

チェックインは人が多いために戸惑っていましたが、その間にメールでやり取りをしていたダイニング マネージャーが挨拶に来て頂きます。ダイニングマネージャがそのまま頼んでいた砂漠での食事について詳細を確認調整させて頂きました。事細かく話をして、結果的には開始時間に部屋までスタッフがピックアップに来て頂ける事になりました。更に星空を見るツアーも食事をしている場所までピックアップしに来てくれる事になりました。やっぱり対応が良いですね!最初にアクティビティの担当者と話をしたときには、レセプションでしか待合せないと固い対応でしたがダイニングマネージャは柔軟な対応で良かったです。アクティビティの担当者は確実にピックアップ出来る範囲での責任を考えるので当然と言えば当然です。

最終的にはチェックイン時にロイヤル・パビリオン・プール ヴィラにアップグレードされたと伝えられます!何時かは滞在しようと思っていましたがとてもラッキーでした。どうやらダイニングマネージャーが砂漠での食事はロイヤルパビリオンの隣だからという理由も込みで変更して頂いたようです。頂いた鍵の番号はビラ7となります。

 

すべて整ったので部屋まで電動バギーで移動です。ロイヤルパビリオンはメインの場所から少し離れているので暑い中を5分程度移動します。ロイヤル・パビリオンは専用のレセプションもありますが、今回はスルーで部屋まで案内いただきます。ロイヤル・パビリオンはそもそも何なのかと確認すると、メインのビルディングとは数百メータ離れた場所にビラを作り、更にプライベートを分離する事を目的だとの事です。たしかに此方には9棟しか建物がありません。

 

ロイヤル パビリオン プール ヴィラ

入口を入るとホワイエを通過してリビングになります。更に奥にはベッドルームとウエットエリアとつながります。

(音無しです)

一番のポイントであるプールはリビングとベッドルームから出る事ができます。プールがある庭は部屋よりも大きくスペースが取られています。しかし・・この景色は痺れますね!

(音無しです)

空から見ると広大な砂漠の真ん中にある事が良く分かります。本当によくこんな場所に作りましたね!

(音無しです)

入口

砂で出来たビラの入口は緑が溢れています。近づくと扉が二つ見えます。一つは宿泊客用のメインの入口と、もう一つはバトラー用の入口に分かれています。と言ってもほとんどの場合には二枚扉のメインの入口から皆さん入ってこられます。

  

よく見ると砂でWelcomeの文字が作られています。

扉を開けて中に入るとリビングが見えますが、左手がキッチンになっています。こちらがバトラー用の扉とつながっておりミニバーも備えられています。上の段にはグラスや栓抜きがあります。シンクの段にはアイスとエスプレッソマシーンが並べられています。下の扉を開けると右半分が冷蔵庫です。十分な数の飲み物があります。コーラ・ファンタ・スプライトは王冠で封がされているので栓抜きが必須です。

 

入口の右側のエリアには丸いテーブルと4つの椅子が並んでいます。こちらではインルーム・ダイニングを頂く場合に利用しました。机の上にあるランプも良いですね・・

 

リビング

壁側にはアラブ風のツボが並び真ん中にテレビがはめ込まれています。夜になるとこれが良い雰囲気で光ってくれます。テレビの近くには接続用のコネクターとUSBのアウトレットがありました。

部屋の真ん中には大きなソファーが丸テーブルを囲むように二つあります。ほとんどディベッドぐらいのサイズがありプールでのんびりし暑くなったら部屋に戻ってこちらでゴロゴロして過ごしました。

 

ソファーの後ろには幅が狭い机が置いてあり、メモやボーズの音響システム等もあります。こちらの電源がベッドサイドの机に置いてあり最初はスイッチだとは思わず突然ボーズの音響システムから音が流れ出した時には驚きました。

丸テーブルの上にはこれでもか!と言うぐらいにウエルカム・フルーツ等が置いてあります。フルーツはバナナ・ブドウ・ランブータンにミカンと食べやすい物が揃えられています。水はペリエがおいてあるので有難く頂きますが、冷えていないので一度冷蔵庫に入れます。ちなみに冷蔵庫の中にあるペリエとはサイズが違うので入れ替えはできませんでした。そして例のデーツです。朝起きたときにデーツを頂いてエネルギーチャージさせて頂きます。

 

ホテルからのメッセージも置いてあります。折角なので手書きすればとも思いましたが・・まあ重要では無いですね。リビングにも小さな書斎机がありランプや電話機そしてスパ等のメニューも置いてあります。今回は時間の関係でスパは受けませんでしたが次回は必ず受けたいです。

ベッドルーム

リビングからベッドルームを見るとこのデザインです。この雰囲気だけでノックアウトです。床は大理石でヒンヤリしていますが、ベッドの周りにはカーペットが引かれています。大理石であるのはとても効率的で、砂漠の砂を靴などから持ち込んでしまっても、直ぐに綺麗にできます。砂が細かいので絨毯だと掃除が難しいと思われます。

真ん中のベッドは広くてフカフカです。到着した時には先ずこちらで一時間ほど睡眠をとりました。ベッドの上には象?と思われる動物がバスタオルで作られています。よく見るとベッドの足元には4つのバスタオルが置かれており、外で使う事ができるようになっています。ベッドサイドにはテーブルがあり、電話機やランプ等があります。USBのアウトレットが無いのは今どきでは無いですね・・ライトの制御も簡単に行えます。

 

ベッドルームの窓側には書斎机が大きく置いてあります。リビングの書斎机は小さかったので通常は此方を利用しました。サイドテーブルには電源のアウトレットがありますので、PC等は此方から充電します。WiFiは建物全体に行き渡っているので接続に問題はありません。縛の壁には二台目のテレビが置かれており寝ころびながら見る事もできます。と言っても毎回電源も入れませんが・・

壁側には一面のクローゼットです。広いのですが開口部分が少ししか広がらないので不便とも言えます。中にはラウンドリーの袋やセキュリティボックスが準備されています。ラウンドリーはエクスプレスサービスもあり安心ですね!スリッパやサンダルも置いてあるのが助かります。外のエリアは熱すぎて、影の部分しか素足しか歩けませんからね・・

ウエットエリア

真正面には大きなバスタブが見えます。外の光をうまく取り入れているので影とのコントラストがとても綺麗です。こちらにもバスタオルが三つおいてあるので何回シャワーも浴びても不足するような事はありません。

 

左右には別々にシンクが置いてあります。一方には電源アウトレットと拡大鏡があるので髭をする場合にはこちらを使いました。ハンドタオルも各シンクに3本置いてあります。バスアメニティはELEMISになっていました。シャンプーもコンディショナーも悪くなく使ったら使った分だけ補充して頂けるので安心です。

二つの扉のうち一方がシャワーです。ハンドタオルとレインシャワーが真鍮で出来ています。温度も直ぐに上がり、湯量も強く安定しています。お湯は建物の上にある太陽温水器から供給されているようですが砂漠のエリアですから十二分に熱いです。

逆の扉を開けるとお手洗いです。木製の座部はヒンヤリとせずに私のお気に入りです。清掃も十分にされているので心地よいですね。

外に出ると、プールと砂漠の見事なコントラストです。この痺れる景色はずーと見ていたいと思います。サンラウンジャーもありますが、太陽が当たっている場所は熱すぎて寝ころべません。奥にあるガゼボにマットが引いてある場所が私のお気に入りの場所です。

 

緑の場所は芝生ですが、此方は自動的に時間になると水が撒かれていました。深くはありませんがプールに飛び込み体を冷やし、外で砂漠の熱い風で微睡んで、更に暑くなったらリビングのソファーに横になる・・もうのんびりするしかありません!

庭から砂漠を見るとこの景色です。本当に素晴らしい・・・サンセットの時にもまた砂漠の色が変わっていきます。

インルームダイニング

ドバイについてそのまま到着したので変な時間でお腹が減ります。こんな時にはインルームダイニングで軽く頂きます。辛めのパパイヤサラダとカレーで少しお腹を満たします。頼んでから30分ぐらいで到着ですが、美味しいのはパンでした(笑)

朝食

朝ご飯は敢えて外に食べに行きました。メインビルディングのAL WAHAで頂きますが朝は外の空気が気持ちよくテラス側で食事を頂きます。多くの人が居ますがスタッフは機敏に動き色々と手伝って頂きました。

今回もカリカリ目玉焼きにサラダを多く頂きリフレッシュです。

砂漠の真ん中で食事を(DINING BY DESIGN)

一番楽しみにしていた砂漠での食事ですが・・やはり熱い!予定していた時間はサンセットより前なので急遽サンセットの時間に合わせて変更を依頼します。もちろん快く受けて頂き、後のナイト・ウオークも合わせて変更頂きました。

サンセットのころにスタッフが迎えに来ていただき、車で行くか歩いていくか質問されます。話ではロイヤルパビリオンの近くだと聞いていたので歩いて向かいます。砂漠に入り少し歩くとラクダと円形状に組まれた松明が見えます。近づくとラクダの乗ったスタッフは帰途に着きます。話を行くと荷物を運搬していたとの事です。

 

松明の真ん中には席が準備されており、座席に座ると正面の焚火に火がつけられます。外気温度が38℃でさらに松明なので熱いのですが、太陽が沈んでいるのでなんとか過ごすことができました。またリゾート全体が目に入る場所での風景は良いですね!

座席に着くと食事が開始です。友人と水を飲みながら色々と話し込みます。最初のスターターでホムスが提供されます。ホムスは私の大好物で色々とうるさいのですが、こちらのホムスは最高です!シェフがハンドメイドで作っており友人の家で食べさせて頂くのと同等レベルです!ここからアラブ料理を堪能します。担当してくれたスタッフとシェフがとても気を遣ってくれており気分よく頂きました。

 

メインのシーフードと肉を頂くころには外は真っ暗になっており最高の雰囲気です。フルーツは流石に食べれなかったので部屋に届けて頂くようにお願いしておきました。

 

実は気が付かない間にアクティビティ担当がナイトウオークのために来られていたのですが、バトラーが私たちがまだ食事だったので待ってもらうように指示を出していました。約束の時間を20分ほど過ぎてしまいましたがアクティビティの担当者は気分よく「チャーターされているので食事でも観光でも好きに使っていただいて問題ない」との返事を頂きます。

地図