東京に凄いホテルがあると思ったのが2000年の食事の時です。当時はその場所がパークハイアット東京だと認識はしていませんでした。2010年に念願の滞在を果たして、今回は新宿での仕事およびシガーで時間を過ごすために10年ぶりに滞在しました。さて10年前の美化されている過去の思い出を今の私がどう感じたのでしょうか?

結果

良いホテルは色あせる事がありません。建物の構造的な部分では時代を感じるのは否めませんが、サービスは熟成しています。東京でも随一のホテルである事は間違いありません

予約

グランドハイアット 香港に滞在した記事でブログをスタートしたのが2008年1月でした。仕事の関係でホテルを日本でも有効活用するようになり始めて2010年に念願の滞在を果たしていましたが、記事にはしていませんでした。以降も定期的にニューヨークグリルやザ・ピークラウンジには訪問していましたが、10年を経て新宿でシガーとセットで滞在する予定ができ、満を持して2度目の滞在をする事としました。

予約の時に気になるのはCOVID-19の影響とシガーが吸える喫煙ルームの有無です。直接ホテルに電話して状況を確認すると幾つかのレストランは閉鎖していますが概ね期待していた内容の滞在はできると判断しました。

WEBでは喫煙ルームが予約できなかったのでそのまま電話で予約しようとすると・・喫煙ルームが確約できないとの事です。64階が喫煙フロアなので予約が取れるか取れないかのシンプルな話なのに「チェックイン時に空きがあれば対応します」との返事です。もう少し細かく聞くと64階にあるスイートはパーク・スイート・ツインのみであり長期滞在者の方がお見えで何時まで宿泊が続くのか分からないので予約を受け付けないとの話は納得です。しかし多くある通常ルームも確約できないのは困りました。持ち込むシガーの準備が大きく変わりますので・・仕方がないのでホテル内で調整して頂くように依頼して電話を切ります。

翌日には返事があり「今回だけは特別に対応します」との返答です。もちろん嬉しいのですが・・ココまで大げさに言うような事を依頼したつもりではなかったのですが・・結果的には1キングベッド ビュー 喫煙の予約が確定です。

チェックイン

予約の対応が大層な内容だったので問題がある可能性があると思ったので少し早めにホテルに向かいます。タクシーで新宿パークタワーの前まで来ると懐かしいエントランスです。大きな変化はありませんが今でもモダンに感じられます。

ホテルマップはホテルの構造を知っていると分かりやすい図なのですが、初見では何の話か分からないのもミソです。(笑)

一つ目のエレベータに乗ってまずは41階のレセプションを目指します。エレベータのパークハイアット独特のオブジェクトも今では見慣れましたが最初は不気味なオブジェクトだと思っていました。

 

エレベータを降りるとピークラウンジです。ここは新宿で時間を合わせるために良くお世話になっていますが、今回はスルーして奥に移動します。天気もいいので時間があればお茶を飲みたいところです。

 

 

圧倒されるジランドールを通過し、さらにライブラリを横目に進みます。この部分は何も変わりません。何時来てもパークハイアットに来たと思わせるさすがの作りです。ここまで来るだけでもパークハイアットをかなり楽しめてしまいます。

ニューヨークグリルにお伺いする時には手前のエレベータで上に上りますが、今回はまっすぐとレセプションに入っていきます。今どきのホテルはレセプションを上の階にもって来ることが多いのですが歴史のあるこちらではホテルとしては一番低層階にあります。

 

部屋に入ると直ぐにスタッフが立ち上がり座席に案内してくれます。予約の段階で色々と細かい話をしていたので通じているか不安だったので手続きをしながら色々と質問をします。特にコロナの影響で何が使えて何が使えないのか再度確認です。対応して頂いた方が中国から来られているスタッフだったのですが細かい話になると日本語では話が困難そうだったので英語で話そうとしたところ・・・直ぐに日本人のスタッフが間に入ってくれます。よく見ていますね!

結局は総て予定通り予約できており喫煙ルーム4612がアサインされました。キーリングは依然と変わらず拘りを感じます。その気になれば携帯電話でも開錠可能なのですが面倒だったのでこのまま使わせて頂きました。念のため喫煙のスイートが空いているか確認しましたが、長期滞在者の方がおられるとの事でやはり無理でした。

宿泊時のポイント

  • 特に注意が必要なのは朝食でした、やはりルームサービスのみで和食は数に限りがあるので前日の晩までに予約すると確実だと聞きます。
  • 夜はシガーのお楽しみがあったのでルームサービスも何時まで対応するのか確認すると24時間と嬉しい返答です。
  • プール・スパは利用可能でした。スパは閉鎖していると思ったので予約するついでに見学に伺うことします。

部屋への移動もアテンドして頂きましたが、チェックインとは異なり、移動区間はパーソナルな話題でリラックスします。ここでスタッフより前回の滞在はXX年で「10年ぶりの滞在ですね」と言われます。言われてみれば前回の滞在を思い出します。その時の状況や目的を鮮明に思い出せました。前回の滞在もある意味節目のタイミングでしたね。

宿泊者用のエレベータに乗って46階に移動します。エレベータには何階に何があるか書いていないので、覚えていないと降りる階を間違える事になります。事実、私も何度か迷いました(笑)

通路の色が深緑の色であったことは覚えていなかったので最初は変な感じでした。しかし何度も通過すると普通になってしまいます。

部屋

今回の部屋は喫煙フロア―の角部屋です。窓の大きさや構造的な部分の古さは否めませんが、今泊まっても新しいホテルと引けを取らないのが最初の感想です。細かく見ると修正点しても良い点はありますが総合的な作りは流石としか言いようがありません。

入り口

入った時に喫煙ルーム独特の古いニコチンの匂いは一切ありません。自分でシガーを吸うための部屋を予約しておきながら矛盾するような事を書いていますが、古いニコチンの匂いは普通に臭いと思います。やはり手入れが行き届いているホテルは違いますね。

入り口の左手にミニバーが準備されています。上にはケトル・エスプレッソマシーン・カップに水が準備されています。夜になるともちろんアイスも準備して頂きます。下にはグラスとお茶のセットです。特に今回はシガーの前に楽しむ良いお茶の葉を持って来ていたのでお茶のセットとケトルは便利に使わせて頂きます。

ハードリカーやスナックもかなり準備されています。そして冷蔵庫の中も必要なものが総て準備されています。シガーを一緒に吸う友人と私のためには十分です。これぞお手本のようなミニバーです。

 

入り口をまっすぐ進むとウオークスルークロゼットを経由してウエットエリアです。ミニバーの前を通過するとリビングとベッドルームです。スイートではありませんが、上手く機能的かつ美しく集約されておりホテルの部屋の鏡のような造りには惚れ惚れします。

リビング・ベッドルーム

コーナールームなので二方向の窓が光一杯で私の好みです。最新のホテルだと窓は床まで全面で、柱の部分がここまでは大きくないので時代を感じます。ただし見える景色は素晴らしいです・・10年前も同じこの景色を見て感動していました。東京オペラシティタワーと明治神宮を傾き始めた太陽が照らしため息がでます。

部屋の真ん中には広々としたベッドが設置されています。リネンも肌触り含めて最高です。ベッドサイドもこれです!電話機や時計は他のホテルもありますが、電灯などのスイッチが特殊なのです。初めて滞在した時にも珍しいと思いましたが、今見ても珍しいですね。知らないと引っ張って抜いてしまいますが、左右に回転させてON/OFFを制御します。

 

ベッドの向かいには小ぶりなテレビが置かれています。しかし私の目的はテレビ・DVDではありません。下の扉を開けた場所にあるBOSEのスピーカです。iPhoneと連携して音楽をゆっくりと流します。最近はiPhoneのミュージックでラジオを流すのが私の中で流行りです。

 

部屋の角にはテーブルです。斜めを向いているのでシガーを吸うために部屋を大きく使いたかったので、お願いしてテーブルを窓側に付けてもらいます。このテーブルと椅子のセットは仕事をするにも最適で仕事とリラックスの双方を楽しむにはやはりハイバックの椅子は腰の弱い私には必須です。

机のランプ下の箱にはさすがの品揃えです。LANケーブルや電源プラグのコンバータはもちろんですがエンベロープや荷物送付用の伝票は今までの経験で準備されているようです。ビジネスでもプライベートでも対応できるのが良いですね。

 

そしてもっとも重要なのがソファーとローテブルです。見かけはレトロな感じですが腰はしっかり入っているのでオットマンと合わせてシガーを吸うには文句ありません。最初は部屋にソファーが一つしかなかったのでお願いして一脚追加して頂きます。このような部分は慣れているようでスタッフは大喜びで対応してくれました。

ローテーブルにはウエルカムスイーツが置いてあります。中身は京飴だったのでシガーに合わせるキャンディとして有難く頂きます。これでお楽しみの時間も完璧です!と思いましたが・・少し物足りないので考えます。

落ち着いたところで、早速シガーの準備をテーブルの上に広げて行います。

ウエットエリア

バスタブも窓側に配置されれているので外の景色を見ながら入ることができます。バスタオルも十二分に準備されているのが良いですね。バスソルト(ゆず)を使ってゆったりとお風呂を楽しみました。折角なので朝風呂も楽しみました。

 

お風呂の位置から見える場所に小型のテレビが取って付けたように置いてあります。まあこれも有りですかね・・テレビの下にもバスタオルやバスローブが準備されています。

 

シンクは一つですが落ち着いた雰囲気です。バスアメニティも定番のイソップで私の好きなブランドなので存分に使わせて頂きました。もちろん他の歯ブラシや髭剃りなどの準備も十分です。ちょっとイメージが外れているのが除菌シートですね。どうしてもこれだけは取って付けたようになってしまいます。

女性のためにか化粧台も大きく取られており準備は万端です。このスペースに必要なものをすべて入れ、狭く感じさせないのはパークハイアットらしいですね。

 

 

ハンドシャワーは湯量・温度共に問題ありません。まあ当然と言えば当然ですが・・お風呂で体は温めるのでシャワーでは頭をスッキリしておきます。

 

お手洗いもウエットエリアにありウオッシュレットなのはお当然ですがセンス良く準備されています。

ウオークインクローゼット

私がホテルで困ることは・・・浴衣しかない時です。今回も標準では浴衣しかおいてありません。予想していたのでパジャマだけは余分ですが持ち込んでおいて正解でした。それ以外は文句なしです。

靴ベラ・ブラシ・アイロン・アイロン棚・ランドリーバッグ等の準備も当然抜けはありません。セキュリティボックスは収納棚の中にあります。といっても特に大切なものも無いので使いませんでした。

朝食のルームサービス

朝一番にお願いしていた和朝食を部屋に届けて頂きます。湯豆腐まである充実ぶりです。ホテル・旅館の食事は夜よりも実は朝食に価値を私は感じます。無駄に華美で量が多い夕食より体に良くてお腹が減った状態で適正な量を健康で一日のエネルギーを頂くのは朝食です。

朝食を運んできていただいたスタッフにシガーの清掃をお願いするとシガーに含蓄の深い方で、色々とお話を伺うことができました。ホテルにシガーを持ち込んで吸うような物好きは今どきは少ないようです。

地図