年に数回は福島県にお伺いしますが、楽しみは温泉です。今回は教えて頂いた「おとぎの宿」を訪問します。タイミングよく雪も積もりましたが、日本のおもてなしを受ける事ができたのでしょうか?

結果

日本式の温泉宿としては良いですね!ゆっくり過ごし食事が最高に楽しめます。通常は宿が決めた型通りの「おもてなし」は苦手なのですがこの宿は型通りが素晴らしかったです。

予約

毎年恒例の福島への定期出張のために温泉宿を少し離れた場所でも良いからと探していると、綺麗に整ったWEBサイトを発見です。コンセプトも面白く「御伽噺」を随所に取り入れています。よく見ると友人が紹介してくれた宿でもおりました。折角なのでそのままWEBで予約を入れようとしますが・・・例によって2名でしか予約を受け付けない作りです。まあ日本の宿は何時もの自分たちの提供したい御持て成しが先に来るのは仕方がないので宿泊は1名ですが予約は2名で入れておきます。そしてコメントに実際には1名しか泊まらないので食事は1名分でお願いしますと伝えておきます。

滞在の数日前には機械的なメールが届きます。私の要求が受け入れられたかは不明ですが宿泊は問題なさそうです。

チェックイン

すっかり雪景色となった福島を電車で移動します。単純に移動なら不便だなと思いますが、今回の宿は露天風呂に内風呂と楽しみが多くあります。むしろ雪は大歓迎でした。

須賀川駅を降りてタクシーで宿に向かう時には完全に雪景色です。田んぼの中や住宅街を抜けて宿に到着です。既に18時を過ぎており周りは真っ暗になっていました。直ぐにスタッフが出てきて頂き荷物を受け取ってくれます。スタッフの初めの印象ですが元気は良いが少し経験不足・・そんな感じです。最初の感覚は大体当たっており最後まで元気よく対応してくれました。

宿としては25年ほど前から運営されていたらしいのですが、今のスタイルになったのは約10年前だそうです。10年ほど前に方針転換したときはさぞ大変だっただろうと思いました。話もそこそこに食事の時間だったので荷物だけ部屋に入れて食事にする事としました。そういえば人数の話は何も聞かれませんでした。見ての通り1名なので話は無かったのかもしれません。そして太陽光発電など環境をかなり意識されて作られているようでした。

館内

部屋の名前は「はなさか」となっています・・・どこかで聞いた感じのトーンです(笑)

離れの個室はレセプションから部屋までは結構歩くことになります。途中で履物を脱いで移動します。

 

途中で足湯・外湯(おとぎの泉)そしてライブラリーについて教えていただきます。

 

部屋

今回の部屋は震災から1カ月後にオープンしたとの事で当時の苦労話を色々とお伺いできました。部屋の名前通りベッドが2つ準備されています。通常の私はキングサイズを選ぶので珍しい部屋になります。清掃も行き届いており気持ちの良い部屋になっています。

ベッドの前にはテレビが設置されておりますが例によってみることはありません。右側にミニバーと言うかポットと冷蔵庫があります。しかし内容が頂けません。見ていて可哀そうなぐらいです。

凝ったタイルで造られた洗面所は良いですね!顔お洗っていても気持ちが上がります。お手洗いも此処にありますが・・肝心のお風呂はありません。理由は簡単です。

内風呂は外の露天風呂になります。夜寝る前と朝起きて直ぐに入って楽しみました。もちろんバスタオルやハンドタオル浴衣の準備も抜かりありません。源泉かけ流しの熱々のお湯に体を「あーーーー」と沈めて雪を見て過ごす時間は贅沢です。多少の不便なんて吹き飛びました。

食事

「森のことば」となずけられた場所でいただきます。ちゃんと一人分の座席が準備されています。そして目を引くのが・・「こぶとりじいさん物語」とメニュー表がなっている事です。思いつく人はいても此処まで本気なのは初めてです。いいですよ!レストランのスタッフはプロの方々が対応してくれます。食事の出し方や、話なども非がまったくありません。本来は2時間かかる懐石料理だったのを短縮して1時間でお願いしても可能な範囲で対応いただきました。

 

最初から出てくる食事が可愛らしいのです・・女性や子供が居たら凄く喜ばれたかと思います。残念ながらおっさんの私は喜びはしますがせいぜい写真を撮る程度です。

また個人用の炭火も準備されて出てきます。これは・・・鍋です。一人でやるあれを・・・炭火で煮ることができるのです。宿の決まりきった食事は外してほしいと思っていますが、ここの食事は別です。食べに行くだけでも価値があるでしょう。

 

ご飯もこれです!一人一人を土釜で炊き上げてくれます。確かにこれは時間がかかりますね・・しかも中には蟹が入っており炊き込みご飯のような風味も出て美味いのです。

 

しかし・・量が多すぎたので食べきれません。しかし美味しすぎて諦めることもできません。無理をお願いして部屋で食べれるか確認したところ・・御握りにして持ってきてくれるとなりました。素晴らしい!

おとぎの泉(温泉)

起きて直ぐに部屋の温泉も楽しみましたが、外の温泉もやはり行くべきです。しかも完全な雪景色の中で露天風呂を楽しむことができます。

雪の中を歩くのは寒いのですがそれ以上に温泉でテンションはマックスに上がります。

地図