日本の旅館は好きではありません。押しつけがましい古い御持て成しをサービスだと勘違いされている宿が多すぎるからです。さて今回、山口県山口市の最も古い旅館である松田屋ホテルはどうだったのでしょうか?

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結果

ココは歴史(開業1675年・延宝3年)もあり古臭い宿だと勘違いしていましたが、実は新旧がうまく融合した素晴らしいホテルでした。山口県山口市に泊まるならココが良い選択です!

予約

山口県に行くなら音信と松田屋ホテルは外せないと昔から考えておりました。しかしお盆の最中の滞在で音信は既に予約が取れない状態になっていました。松田屋ホテルも厳しい状態になっていましたが露天風呂付の客室がたまたま空いています!そのまま松田屋ホテルのWEBから予約を入れます。この時に二名宿泊しか受け付けていなかったのでコメントで一名のみの滞在であることも伝えておきます。WEBもかなり凝った作りで英語もあります。これは良いですね!

他の部屋も冷静に見ますが、基本はお風呂が部屋の中には無い部屋が本館には多いようです。しかも本館と新館と書いてありますが違いがよく分かりません・・・後で仲居さんに聞くと2階までが元々ある本館となり、3階以上は上に建て増しをした新館との事でした。聞けば納得ですね。私のお勧めは最初は歴史を感じるためにも本館ですかね・・・次回は新館の特別室に滞在したいと思いますが(笑)

チェックイン

今回は山口をぐるり一周してから午後に到着です。車で乗り付けますが、最初は車で中に入るのも憚れるような入り口です。狭い入口なので注意しながら車を入れると直ぐにスタッフに出迎えて頂きます。荷物も車もスタッフにお任せして私はそのままチェックインです。

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ソファーに座りお絞りを頂きのんびりします。お絞りにも香りが付けてありドライブで疲れた気持ちを解していただけました。先ずは最初の部分で安心させて頂きました。こうなると部屋も期待できます。そして何故か1000円分のチケットも頂きます。理由を聞くと直接WEBページで予約した場合には頂けるそうです。これは部屋の飲み物代金にも使えるのでそちらで使うこととしました。

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特にカードの事前提示も無く宿帳だけ記載すればチェックイン完了です。この部分は日本式なんですね・・・良くも悪くも・・・歩いて移動しますが今回は1階の部屋のかなり奥にあります。しかも部屋の向かいは、あの維新(高杉晋作・西郷隆盛・坂本龍馬・伊藤博文・etcが入浴していた)の湯です。

部屋

中に入って驚いたのはその作りです。新旧が上手く融合しており、最新のホテルに慣れている私でも不便をほとんど感じませんでした。2013年にリニューアルされているとの事ですがなかなかできますね!ちょっと古い建物の匂いはしますが少し経てばなれる程度です。部屋の構成は居間に寝床にシャワールムと外の露天風呂です。部屋からそのまま外のホテルの庭に出ることも可能です。

難点は部屋にWiFiが無い事ですね・・・ロビー近くではあったので、これも松田屋ホテルなら近日中に対応されるでしょう。

居間

古い扉を開けてスリッパを脱ぎ中に入るとまずはミニバーも兼務した通路です。ミニバーにはお湯や水が上に置いてありコーヒなどは無償です。冷蔵庫に入っている飲み物は有料になります。それなりに品ぞろえはありますね。

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左側にはお手洗いが設定されています。お手洗いは最新式です。電灯も自動で付きます。床もすべて作り直されているので明るい雰囲気なのが良いですね。私の好きは旅館はトイレが明るいという共通点があるようです。

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右側に居間がありますが簾越しの渋い作りです。やはり普通の旅館ではない雰囲気です。居間は真ん中に大きなテーブルがあり食事をとったりします。最初に部屋に通された時には抹茶と生外郎をこの机でいただきます。

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テレビとDVDもありますがどちらかと言うと小型です。そもそもテレビは一度も付けませんでした。むしろ嬉しいのは隣にある加湿器です。加湿器は常に全開で頑張って頂きました。

部屋の隅にはもう一つ小さな机があり電話機・メモ・時計・電源の延長コードそして雑誌などが置いてあります。なるほどこの発想は便利ですね。また浴衣やバスタオルは仲居さんが別に持ってきてくれました。これが無いと温泉は入れませんからね・・・セキュリティボックスも椅子の後ろに準備してあり問題なく使えます。ちょっと渋い感じですが悪くないですね。

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部屋の左手には縁側があり机と椅子が二つあります。奥には懐中電灯やキンチョールが置いてあります。窓の向こうが中庭と露天風呂になっています。ここから見える露天風呂だけで既に気持ちは上がります。

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寝室との間にはクローゼットがあり少しの服であれば問題なく入れれます。またライトも自動反応型が使われていました。中の浴衣には志士の名前をデザインした浴衣もおいてあります。

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ベッドルーム

ベッドルームへの移動の通路が洗面所になっています。品ぞろえも抜群で良いものが準備されています。

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この通路の右手にまずは室内用のシャワーがあります。古びたショボショボのシャワーとは違います。明るく便利でロクシタンのアメニティが準備された素晴らしいシャワールームです。ここなんですよね・・・

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ベッドルームに入っていくとツインのベッドがあります。こちらはシーリーの良いベッドが入っています。寝心地も抜群で楽に寝ることができました。しかし枕が高くて硬い・・私には枕は会いませんでしたね・・・

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ベッドの手元にはランプのコントロールがあり基本はココで電灯は操作します。ベッドの向かいには大きなテレビがあります。DVDとセットにこちらもなっておりDVDのレンタルについても明記されています。なるほど・・

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露天風呂

ベッドルームへの通路から外に出るとお待ちかねの露天風呂です。しかも新しく清潔に作られています。水栓のハンドルを回すと直ぐに温泉が流れ込みます。よく見ると中ではシャンプー等を使わないでくださいとの但し書き付きです。この温泉の水が池に流れ込んでいるため鯉などに悪影響が出るからだそうです。

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結局私は到着時・食事前・寝る前・食後・出発前にとかなりの回数を楽しみました。ここの温泉はスッキリした性質ですが出るとしばらくはしっとりと感じます。

部屋からもそのまま庭に出ることができます。こちらの庭にも見どころ満載なので散歩する事をお勧めします。庭の真ん中を占めるのが大きな池です。大きな鯉も多数おり手入れが行き届いています。またオシドリもこちらで飼われていました。

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維新三傑が会合したと言われているゆかりの場所もあり、子供にもお勧めの足湯もあります。タオルなども準備されているので抜かりありません。良いホテルはこのような部分に気が遣われていますね!

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食事

夜は懐石料理ですがかなりおいしく頂きました。泳いでサーフィンしてドライブしてと疲れた体に一番うれしかったのは鯛茶漬けです。そして仲居さんが良い動きをします。チェックイン時に食事の時間を決められるのですが・・・・正直面倒だなと感じていましたが、仲居さんが抜群の動きです。私のタイミングに合わせて対応してくれます。食事の準備・開始のタイミング・配膳の心遣い良いですよ!いつも笑顔でニコニコしてくれているので近くにいても気が悪くなりません。

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デザートの桃丸ごとは私の好みど真ん中で美味しくいただきました。正直なところはビックリしましたが(笑)

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朝食も朝から元気が出る内容です。このような食事なら毎日食べたいですね。しかもお茶碗はよそいで頂いて手渡しいただきます。なんとなく昔の家を思い出しますね・・・

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維新の湯

部屋の向かいが維新の湯になります。現在は家族風呂として扱われているので空きがあればいつでも入ることができます。中にはバスタオルなども準備されているので部屋から持ってくる必要があるものはありません。

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地図