良い温泉宿が増えてきた山口県ですが、湯田温泉の中で最高穂は古稀庵だと私は思います。予約困難なこの宿の滞在はどのような内容だったのでしょうか?

結果

近くには歴史がある松田屋ホテルもありますが、純粋に宿泊としては古稀庵が上です。更に少し離れた湯元温泉の音信に滞在すれば山口御三家の宿は制覇です。どちらが一番というよりは山口を楽しみ尽くすために、三か所の宿総てに滞在すべきです!(界 長門も良さそうですが・・まだ訪問していないので含めていません)

予約

古稀庵も予約困難な旅館になります。私が訪問するタイミングで毎回見ていたたのですが3年越しで予約を取ることができました。予約はWEBで申し込み を行います。私一人の滞在ですが選択肢は二名一室のみなのでこちらを選択します。しかし予約後に 後から電話が来て 一名一室も今回は可能ですとの有難い申し出です。有難く変更して頂きます。

また宿泊日の一週間前に丁寧な確認電話ありチェックインのタイミングや内容について相談します。宿泊は私一名なのですが、夜の食事は友人と食べることにしたので、二名でお願いしました。

チェックイン

古稀庵は2011年開業と山口市内では新しい宿になります。しかしタナカホテルグループの一角を担い会社としてはかなり以前からあり、場所も旧タナカホテルの跡地にできています。しっかりとした門をくぐると夜8時を過ぎていましたがスタッフがスタンバイしてくれています。車の荷物はスタッフがトランクから取り出して頂きそのまま部屋に持って行っていただきます。友人との夕食の時間が近いため車もバレットパーキングでお願いしておきます。

中に入り昆布茶を頂きながらチェックインの手続きです。チェックイン後は少しだけ部屋に立ち寄りますが、直ぐに夕食に向かいます。スタッフには伝えてあったのでスムーズに総ての対応をして頂けました。おかげさまで友人が宿に来た時にはバッチリと受け入れ態勢ができておりました。設備内の場所や部屋を忘れないためのホルダーも準備されており気が利いています。

レセプション周りもシンプルですが貫禄のあるデザインが迎え入れてくれます。普通は旅館の小物ショップは品揃えが物足りなくてスキップするのですが、こちらは悪くありません。ちょっとしたお土産を買うにはとても良いです。

夕食

私個人は多くの旅館の強制夕食は嫌いなのですが、今回は友人との良い時間を過ごす事ができました。やはり量が多いのは困りますが、個室でプライベートから仕事の話まで気兼ねなくできる部屋やスタッフの心遣いは嬉しいものです。

美味しい料理を頂いた後は、外部から来た人でも楽しめるフットバスです。春始まりの寒い季節でしたが足はポカポカしてまた更に2時間ぐらい話し込みます。スタッフも遠目で見て頂いており、必要な物がありそうであれば直ぐにサポートしてくれます。良いですよ!これぞ「おもてなし」です。他の押し付けのサービスを旅館で「おもてなし」と言っている方は見習ってほしいと思います。旅館が良いと思うものを押し付ける「おもてなし」は旅慣れた人からすると苦痛です。宿泊者のしたい事・気を配ってほしい事を察知してフォローしてくれる宿が私の希望する宿であり、外国の友人などに紹介したくなります。

通路

部屋までの部屋も趣がありゆっくりと歩いてしまいます。空間を贅沢に使った通路は湯田市内というよりは林の中を移動しているような気持にさせてくれます。

部屋

友人を送ってからようやく自分の部屋に向かいます。今回は103の露草が私の部屋です。入口を入るとお手洗いがあり、リビングルームとベッドルームに接続されています。お風呂はリビングから接続されていますが、部屋の外には・・またまた足湯です。もう温泉を楽しんでください!という気持ちが痛いほど示されています。

(音はありません)

踏込

扉を開けて中に入ると玄関です。少しの段差ですが椅子・手摺もスロープもあるので楽に入れます。細かく気が遣われいると思っていましたが、バリアフリーの部屋なんですね103は!

 

入って右側がお手洗いです。シンクも準備されてそれなりの広さがあるので楽に移動できます。暖房も入れることができるので冷える季節も準備万端です。もちろんウオッシュレットなので快適です。

扉のロックも電子式です。このタイプのカギは私は知りませんでした。またスイッチ類には細かく名称が書かれているのも便利な点です。初めての部屋だと部屋の電気を消すにも走り回らないといけませんからね・・

リビング・和室

部屋に入ると畳です!板間と畳の使い方が絶妙です。人が下に直接座る場所には畳で、下に直接座ることが少ない場所が板間となっています。この使い方ができる宿は少ないでしょう。畳の真ん中には丸テーブルと座椅子が4つです。丸テーブルは足が入らないので座るというよりは荷物を置いておくような使い方になりました。むしろ畳にゴロンと横になっている時間を楽しんでいましたね!

ミニバーもしっかり準備されています。エスプレッソマシンーにアイスボックスケルト・コーヒー・紅茶等が準備されています。上にはハードリカーやスナックです。冷蔵庫の中には少しだけお茶・アルコールがあります。ポイントは水です!なんと仁保の水です。私には思い出深い土地の水だったので感動です。今回はさすがにお腹が一杯だったので水だけ頂きスナックも食べませんでした。

窓側にあるソファーは更にポイントが高いです。そして!これが良い!テレビの下に暖炉です。暖炉をリモコンでオンにするとすぐに暖かくなります。床暖より強いので床暖→暖炉→エアコンの順番で使うのが私好みです。もちろん加湿器もありますからご安心ください。乾燥しすぎて肌が痛くなるような人でも大丈夫です。

テレビの前にはソファーとローテーブルです。テーブルには案内・リモコン・挨拶と綺麗に並べられています。一つだけ茶菓子が置いてありました。しかしこれもお腹いっぱいで頂けませんでした。仕事ができるような机がなかったのでこの机でPCは使っていましたが長時間は苦しいですね・・もちろんWiFiも十分なスピードで接続できました。

 

ベッドルーム

普通であればキングのワンベッドでお願いしますが今回はツインタイプのベッドです。しかし狭くは無いので快適に過ごせます。マットレスの柔らかさや枕も私にピッタリで寝ていてまったく苦しくありません。

ランプの使い方も良いですよね!利便性も良いのですが過ごしていてストレスがありません。旅館特有の不便さは古稀庵にはないです!枕元には床暖房のコントロール・簡単な電灯のコントロール・時計・懐中電灯があります。ベッドルームの床暖房は寒いときにエアコンを入れるように体に優しいので嬉しい設備です。申し訳ない程度のテレビですが寝室にもあります。と言ってもいつも通り見ないのですが(笑)

ウエットエリア

リビングの隣に移動するとダブルのシンクがあります。鏡が全面にあり間接照明がアクセントとなっています。よく見ると石鹸の出し方がユニークです。これは他の旅館でもあると嬉しいです。もちろん此方も床暖房ありです。バスアメニティもコットン・シャワーキャップ・ソープ・綿棒・櫛・ブラシ・歯ブラシと勢ぞろいです。ボディローション等はタルゴのプロダクトです。今まで使ったことは無かったのですが私にも悪くありませんでした。ドライヤーも考えられています。女性の強い味方なのではないでしょうか?

ガラスの扉を開けるとシャワールームです。大理石の作りが落ち着いています。温泉メインですがシャンプーやコンディショナーはやはりシャワーが良いですからね!なんとシャワールーム内も床暖房が入っているようです。

 

更にシャワールームから外の扉を開けて外にでると露天風呂です!広々と気持ちの良い作りです。桶で水を浴びますが少し暑くて寒い外の空気と相まって快適です。長く入ると温泉なので湯あたりしそうだったので短く何回か楽しみました。

テラス

リビングから外に出た場所でもありシャワーから外に出た場所でもあるテラスですが・・・もう文句をつけることはありません。足湯です!しかも準備万端でタオルや足置き座椅子と思いつくものはすべてセットされているという具合です。

お風呂と足湯を何回か行き来して体調を調整しながら楽しみました。あー仕事関係なく来て一日温泉を楽しみたかった・・いや楽しめる宿です!

大浴場

ここまで拘っているなら大浴場「かるがも」も試すしかありません。温泉に拘り過ぎているので何かありそうだと思いました。入り口には湯上り処もあり夫婦で来ても待ち合わせできそうです。しかしこの光の落とし方は芸術ですね・・

中に入ると普通の温泉・・ではありません。料理長お手製のアイスクリームが待っています。中も当然綺麗でのびのびと過ごせます。大浴場のお風呂も最高です!

 

朝食

朝食を食べるときに庭を少し散策しましたが、夜は分かりませんでしたが梅が少し咲き出していました。

朝食はお粥を頂きましたが・・見てくださいこの色遣い・・温泉卵と梅干で頂くと至高の朝食です。 この朝食だけのためにまた滞在したいと言っても良いぐらいです。

豆腐にはにがりを自分で投入して最終仕上げを行う楽しみまでついています。 最後まで楽しませていただく宿ですね!

 

チェックアウト

朝早くにチェックアウトをして移動ですが部屋にもあったお菓子をお土産で頂きます。 これはまた来るしかありません!

地図