ホテルに到着した時に多少は台風6号の影響が出るかもしれないと覚悟していましたが2回も沖縄付近を通過して1週間以上ハレクラニ沖縄に滞在することになるとは思いませんでした。さて台風直撃時の宿泊はどのように過ごせるのでしょうか?

結果

この記事を書いているときはまだハレクラニに滞在し正に台風6号が通過している最中なので最終結論ではありませんが、台風の時でも色々と対応してくださるスタッフには感謝です。押しつけのホスピタリティを謳っているホテルは多くありますが、ここは私が欲しいホスピタリティを提供してくれる本物です。また設備もしっかりしており台風直撃時に海岸線近くに滞在しても建物の中に居れば安心です。

延泊の依頼

当初の予定を予約する話はクリフヴィラ宿泊記を書くときに譲るとして、台風が近くなった時の対応について決めておきます。トリガーはやはり飛行機になります。フライト変更はANAの場合には絶対WEBと電話で行います。飛行場に行っても便宜を図ってくれたり対応が良くなることはありません。

飛行機の欠航が決まると多かれ少なかれ宿泊日数を延長するしか方法がありません。別のホテルに移動することも頭の中には浮かびますが過去の経験から台風直撃時に受け入れてくれるホテルを探して移動するリスクは相当に高いので絶対に選択しません。そもそも子供を連れている状態で危険を冒すことは出来ず、ハレクラニ以上の対応をしてくれそうなホテルなんて想像がつかないです。

(注:音があります)

同様にハレクラニも新規の宿泊は受け入れずに予約者又は既に滞在している人だけを対象に延泊を受け入れている様子でした。私はフライトが変更されるたびに(今のところ3回)にクラブラウンジに行って部屋の空き状況を確認して延泊をお願いしました。(コーラルスイート宿泊者は通常はクラブラウンジは使えませんが前に宿泊していたクリフヴィラの関係でスタッフとは連携が取れていました)

 

部屋の空き状況は十分ある(宿泊者がどんどん減っていきました)と思いますが、食料や電力の確保そしてスタッフを揃えるためにも無理な受け入れはホテル側としては不可能な状態だと推測できます。また台風レートが航空会社の運航状況と連動して今回(毎回必ず適用されるとは限りません)は適用されており通常より相当にお得な値段になっていました。

部屋の鍵は延泊のたびにカードの書き換え+デポジットが必要なのでクラブラウンジに訪問して対応して頂きます。

部屋

リビングルームとベッドルームそしてウエットエリアのスイート構成です。お手洗いも二つあり今回のようなトラブル対応時には心強いです。また二つあるベランダからはエメラルドグリーンの海が直接見える予定でした。

(音はありません)

入口

コーラルスイートはサンセットウィング側にあります。サンセットウィングのエントランスは高台にあり5階となります。今回の部屋は760号室となり7階に位置します。エレベータは部屋のキーが無いと移動できません。沖縄電力からの電力が止まりホテルの自家発電で稼働している間もエレベータは動きますがエレベータ内のライトがほぼなく真っ暗になります。このためLEDのランタンがエレベータ内に配置されました。

ホテル内の移動で宿泊エリアに入る場所にはカードキーでのロックがかかっています。普段はカードを当てて開けるのですが台風時には鍵が解除され手で開けるようになります。最初は大げささな気がしていましたが、実際に台風が来るとその風の強さから当然の対応であるとわかります。風が強い時に窓を開けると人の体など簡単に持っていかれるほど強い風が吹き荒れています。

 

特別な存在を示す二枚扉を開けると部屋越しに海が見える仕組みです。入口の左側には一つ目のお手洗いがあります。小さいながらシンクもついており十分な機能を有しています。

お手洗いはToToの最新型ですが停電の時には若干厄介です。停電が発生し自家発電に切り替わったのが深夜だったので寝ていたため「館内放送があった」程度しか感じていませんでした。自家発電に切り替わると最低限の電力の給電になるため壁のコンセントの電源は使えなくなります。つまりトイレは停止することになります。朝になって気が付きToToのWEBページで調べると停電時の対応が掲載されています。横のパネルを外して中にあるリングを30秒ぐらい引くと電源が落ちていても水さえ来ていれば流れるようになっていました。さすがToTo!幸い断水はしておりませんでしたので通常と同じ状態を保てました。

 

リビング

部屋には4人が座れるダイニングテーブルと同じく4人で座れるソファーが準備されています。ダイニングテーブルは概ね子供たちの勉強机に代わっていました。予定の3倍以上の期間の滞在だったのですがPDF等はスタッフに依頼して印刷して頂き子供たちの教材は確保できていたようです。子供たちはまさか沖縄が合宿になるなんて想像もしていなかったと思いますが(笑)

机の間には棚があるのですがこれも絶妙です。机に常時おく必要が無い物はこちらに自然に移動されてきます。またソファーの下にはコンセントもあり、お借りした電源の延長コードを使用してダイニングテーブルにアウトレットを準備できたので電源を供給しながらPCを使うこともできます。停電時には壁コンセントが使えないので諦めますが長期滞在時にはとても助かります。台風が来ている中でもお願いことをすれば殆ど対応いただいたスタッフには感謝しかありません。

ソファーの向かいにはテレビがあり情報を見ることができます。助かったのはテレビの下にある電源パネルです。ここは自家発電で稼働している時にも給電されていたので使えます。つまりスマフォ等の充電は問題なく対応できました。

普段の滞在時には電話でスタッフと話をすることは少ないのですが、今回は大活躍です。目まぐるしく変わる状況に電話で色々とお願いさせて頂きました。この天候にもかかわらず数秒で毎回電話に出て頂けるのは神対応です。

部屋の掃除も雨風が一番ひどい時を除いて定期的に実施して頂き更にプレゼントが毎回届きます。そろそろ数も一杯になるほど頂きました。

WiFIも途切れることなく使えたのですが、なぜか会社のVPNだけ接続出来たりNGであったりと安定せず仕事になりません。そもそも十分な電力も無いので停電時には諦めてPCでは仕事をしないようにしました。

今回大活躍だったのはミニバーエリアです。スイートやヴィラに滞在していると一日一回のミニバーへの補充はコンプリメンタリーになります。部屋に閉じこもっている時にはとても有難いです。

また台風が来るのは分かっていたのでコンビニやスーパでお菓子などを購入してミニバーのエリアに並べておきました。なので小腹がすいたと思ったらこのエリアに向かう癖がつきました。台風が来るかもしれないと思った場合にはかなり前から準備しておくのは正解です。

 

肝心の外の景色ですが全面の窓ガラスなので外の景色がよく見えます。かなり強いガラスのようで台風の時にも特に養生などなく安心して使えました。ただし窓を開けると凄い風と雨が部屋に巻き込まれてきます。また私は大好きなんですが大荒れの海が常時目の前に見えます。荒れた海が苦手な人は見ていると怖く感じるかもしれません。因みに穏やかな時には優雅な景色が夜でも目の前に広がります。本当はコレを見に来たのですが・・

停電時にもエアコンは自家発電で動いていますがホテル側でコントロールされ28℃に固定されます。エアコン無しに比べると格段に助かり贅沢を言うタイミングでは無いのですが今回は3日程度の停電だったので大人はともかく子供が疲れてしまいました。電気が戻ったときに最初に対応したのはPCで仕事ではなく、エアコンの温度を下げてグッスリ寝る事になりました!

ベッドルーム

大きなサイズのベッドが二つあり接続して家族四人で寝て過ごしました。こちらも全面の窓となっています。台風の時には流石に風切り音がしますが通常時であればほとんど外部の音は入ってきません。ただドレープのカーテンなどは無くブラインドなので昼間に完全に暗くすることは出来ず、外が明るくなると部屋も普通に明るくなる私好みの作りです。

テレビはベッドルームにもありホテルの情報や映画を見ることもできます。ホテルの利用料金も表示することができ、毎日上がっていく料金を見ていると当初の予算の数倍の金額になっていきました。うーん予算を守れない事を見るのは仕事柄苦手なのです・・が仕方ありません。

ベッドルームには大きなドレッシングルームがあり家族四人の荷物を広げても軽く収納してくれます。しかし今回の長期滞在では大きなドレッシングルームも不足するぐらいになりました。単純に荷物が増えていくのもあるのですが、台風によりホテルが洗ってくれるラウンドリーサービスが停止していたので自分たちで洗濯する必要がでました。洗濯機を使える場所もありますが一部は手洗いになり部屋いっぱいに洗濯物がぶら下がります。そして部屋にあるアイロンと備え付けの台で皴を取ります。ドレッシングルームは子供たちの部屋と私の服でみるみる溢れてしまいました。最終的には部屋中に洗濯物がかかることに・・

ちなみに洗濯機の稼働状況はテレビから見ることができます。注意が必要なのは自家発電で動いている時には台数が制限されている事と両替機が稼働していないのでレセプションなどで事前に交換しておく必要がある事です。

特に私は仕事もできなかったので安全なタイミングで気分転換も兼ねてランニング(普通の人から見ればウオーキング)で一時間程度外に出てビショビショになって帰って来ていたので・・・靴を革靴ではなくNIKEのランニングシューズを履いて沖縄に来たのは正解でした。

東京に戻ってから気が付いたのですが台風の時にサンセットウィング側に滞在していたので波と風の音が常時しており強いストレスになっていたようです。台風時期には狭い部屋になりますが少し奥にあるビーチフロント側の部屋が良いと思います。

ウエットエリア

こちらも窓から海が望めるようになっています。特に真っ白なバスタブに入りながら優雅に時間を過ごすことができます。しかし・・実際には時間が有り余っている子供達のプール替わりになり周囲を水浸しにしながら楽しめるアクティビティに早変わりです。ドレッサーも子供たちにかかればプリンセスごっこの舞台装置です。

ダブルのシンクも広々として使いやすくなっています。歯ブラシ等のバスアメニティも充実しておりますが、シャンプーやコンディショナーはシャワーを浴びる回数が増えたので全体的に不足してきます。もちろん電話一つですぐに補充して頂けます。

 

下にはバスタオルやハンドタオルそしてフェイスタオルが人数分準備されています。予備が無いのですがアメニティ同様に電話すれば直ぐに持ってきていただけます。停電時にも直ぐに届けて頂けたので準備を整えられていたと思います。

   

シャワーは湯量・温度・安定度共に文句なしです。自家発電で稼働している時にも全く変わりません。水も制限されるかと思っていましたが今回は幸いにも大丈夫でした。

 

こちらにもお手洗いがあるので朝の渋滞タイムにも余裕で対応してくれます。

朝食(インルーム)

何もできない日は寝坊をしてゆっくりと朝ごはんを食べたくなります。こんな時には朝食をインルームで頼みます。空いていれば電話して約一時間で部屋に届けて頂けます。台風でも自家発電で稼働していても同じ内容で届けてくれるのは何故なのか・・そのような質問が出るくらいの品質です。

メニューでは全て洋食ですがお願い次第ではご飯とみそ汁に変更も可能です。折角のハレクラニなので洋食で攻めたいのですが何回も食べていると飽きてきますからね・・

朝食(ビュッフェ)

場所はビーチフロントウィングのHOUSE WITHOUT A KEYです。台風で物流が停止し自家発電の中で良くここまで品数を揃えることができるなーと感心するほど通常通りの内容です。若干パンを焼くのが難しかったり、一部の食べ物がありませんが気が付かないレベルです。

申し訳ないぐらいのサービスに感謝しながらおいしい朝ご飯を頂きます。私は毎日 納豆混ぜご飯とみそ汁を軸にして頂きました。

 

アフタヌーンティー(スペクトラ)

停電していてもスタッフが実施するアクティビティの一部は提供されます。子供たちを待つ間になんとサンセットウィング側のスペクトラでアフタヌーンティを頂けます。人数制限はありますがそもそも宿泊者が減っているので直ぐに予約できます。

そして出てきたのがコレです。うーん通常時との違いはありません。強いて言うならば窓の外のネットが台風が来ていることを示しています。

 

インドアプール

初日以外は外のプールは当然ですが台風のため全て閉鎖されてしまいました。中のプールは狭いのですが時間を延長しながら営業しています。台風が来た当初は多くの子供たちが来ており大賑わいでした。日が経つにつれてこちらも少なくなってきました。館内にほとんど人が居ないから仕方がないですね。

プールだけでなく温泉やジャグジーもあるので私はしばらく温泉につかって時間を過ごしていました。私は誤って飲み物を部屋から持ってきてしまいましたが安全のために持ち込みは禁止でした。スタッフが丁寧に優しく対応してくれるので外の天候とは逆にほっこりした気持ちで建物の中では過ごせます

コンビニ

ホテル内にショップはありますがコンビニエンスストアではありません。台風が近くなった時にフルサービスのレストランだけでなくお菓子やカップラーメンが食べたくなるのは必至なので近くのコンビニエンスストアに買い出しに行きます。

敷地から出て徒歩1分の場所にあるので簡単にお伺いできます。ホテルの敷地内は電動カートで送っていただけるのでほぼ歩くことはありません。ただし場所的に待つことができないので帰りは電話で呼び出させて頂くか歩いて帰ることになります。私は勿論歩いて帰ります。ただし台風の通過した後は木々が倒れているので少し危険です。この角度から見ると大きなホテルであると理解できますね。

 

このコンビニも停電時には閉店しますので、二回目の買い出しは美ら海水族館に行ったときについでにタクシー運転手の方にお願いしてお店によって購入させて頂きます。

地図