サウジアラビアのリヤドにてプライベートツアーで砂漠を見たいと思いました。普通のツアーでは無く途方もないところに行ってやろうと思っていたらホテルに良い本がありました。時間が限られた中で発見ですエッジ オブ ザ ワールド!無事に到着したのでしょうか?

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結果

情けない話ですが、到着しませんでした。4WDの車を借りる必要があったのです・・・しかし、感動的な出会いもありました。砂漠の真ん中でボーとしていたら何故か通りがかったサウジアラビアの人が山羊の乳でも飲みに来ないかとのオファーです。アルコールが禁止の国はミルクなんですね!残念がら行けませんでしたが、感動的な時間でした!

妄想

何故か色々と厳しい国であるサウジアラビアをもっともっと知りたくなりました。そこで考えたのが、車をレンタルしてプライベートで普通の観光客では行かない場所を目指す事にしました。

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普通の人が行かない場所をどうやって知るのか・・・矛盾しているなーと思いつつ何気なくホテルの売店でお土産を探していたら・・・良い本発見です”DESERT TREKS from Riyadh”絶対に日本では売っていません。発行日は・・・1999年とかなり古めです。

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その中で時間的にも可能で私の心を強く引き付けたのが「世界の端」です。写真から見る景色は心が蕩けるほどの雄大さです。しかも近くには石油のパイプラインが走っているではありませんか!これも見れれば石油の国に来たと認識できそうです。

レンタカー

さて車ですがインターコンチネンタル リヤドから借ります。もちろん運転手付きのレンタカーです。本当は行く場所を決めてから車を決めれば良かったのですが、場所の前に車を借りてしまいました。しかもBMW7シリーズ・・・乗り心地は良いんですが、これが後で大問題に・・・・

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出発

車は予想以上に新しく文句ありません!運転手はフィリピン人の男性で相変わらず陽気な人種です。サウジアラビアでも総て「問題無い!」で通してくれました。本当はサウジアラビアの砂漠やパイプラインの近くに外国人が近づくのは問題になるのでは・・・と思っていましたが、彼曰く問題無い!(だろう)でした。

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二人とも場所も分からず出発です。私の相棒は地図があるから完璧だと!の言い分ですが・・・こんな地図で役に立ったんだろうか・・

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相棒曰く距離がまったく分からないのでとりあえず給油!と水を購入する事になりました。しかし!例のお祈りの時間になり30分ほどGSの前で待つことに・・・やはりイスラム圏ですね。

道にかなり迷う

案の定、近くまでは行けたのですが相当に迷いました。同じ道を行ったり来たり・・・私は想定内の事なので景色を楽しんでしましたが、相棒が諦め出しました。やっぱりフィリピン人だなーと思いましたが、そこからが凄い!驚いたのが突然現地人とアラビア語で話し始めました。5年間聞いていたら話せるようになったとの事ですが・・流石です。

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砂漠の真ん中で諦める

色々な人の話を聞いてやっと判明です。道は無いのです。砂漠の中を突っ切るのです。ああーーなるほど・・しかし車は4WDではありません。可能な限りBMWの7シリーズで移動し数キロは入れたのですが、やはりそれ以上は断念です。

 

物理的に不可能なので流石に私も諦めです。仕方なく砂漠の雰囲気を味わうために車から降りて10分ほど歩いていました。そうすると砂漠の逆から4WDの車が一台近づいてきました。さらに後ろを見ると5台の4WDが走っており、最終的には私の車を取り囲まれて止められました。サウジの砂漠の奥には国際手配されているテロリストが多くいると噂は聞いていたので・・・すこし驚きます。

こんな時にフィリピン人の相棒はまったく動きません・・・まあそうですよね・・・出稼ぎ労働者の彼には何も期待していません。と言う事で私が止めた車に近づいていくと・・・人懐っこい青年が降りてきてハグします!

どうやら車の故障で我々が困っていると思ったようです。すると相棒が車から出てきて、最初は相棒がアラビア語で話していましたが、途中から英語に変わりました!どうやら海外に留学していたのですがイスラムの休みに合わせて帰郷していたそうです。

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私が日本から来た事を伝えると大喜びで色々と話をしました。最終的には彼の家に行って山羊の乳を一緒に飲まないかと誘われました。私はOK!っと言いたかったのですが、流石に相棒を待たせる事もできないので丁重にお断りしました。しかしこれは残念でした・・・しかし非常に良い経験でした。サウジアラビアの人をかなり怖いと思っていましたが実際の人は雰囲気も良く相手の気持ちを良く考えてくれました。うーん・・・サウジアラビアが好きになれそうです。

赤い砂漠

帰り際にサウジアラビヤと言えば「赤の砂漠」がミーハですが有名なので寄ってもらいました。流石に真っ暗になっていて誰も居ませんでしたが、赤い砂漠の砂を堪能して満足です。昔はこのような砂漠を彼らは移動していたと思うと「月の砂漠」という民謡?を思い出しました。

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次回

今回は結局、「世界の端」もパイプラインも見れませんでした。次回は車を4WDにして挑戦です。しかしこの標識も何もない砂漠でどうやって到着するのだろうか・・・不安と期待感は高まるばかりです!

追記

実はEdge of the world は現在(2009/06)国家のセキュリティ的な理由により外国人の立ち入りが禁止されているそうです。今回の旅では結構滅茶な事をしていたようです・・・よって次回は暫くは無です・・・

地図

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