飛行機で移動していると様々な理由によりフライトが遅れる場合があります。今回はマニラ経由でバンコクに移動する時に天候の問題でダイバートし大幅に到着が遅れました。さてどのように対応したのでしょうか?

結果

天候の問題で到着が遅れた場合でも適切に交渉・対応すれば旅程への影響を最小にする事ができます。最終目的地のバンコクには5時間遅れで到着できました。放置しておくと24時間遅れでした。しかし私には珍しいアンヘレスのクラーク空港に着陸できる経験は悪くないですね!

予約

タイからの帰りにフィリピンの友人と食事をするために今回はマニラ経由でバンコクまでのフライトを予約します。日程に余裕もあるので、特に悩むポイントも無いと思いエクスエディアで調べたついでに予約まで行ってしまいます。

チェックイン

成田空港に行くときにはスターアライアンスが多いのでターミナルを間違えないように注意しながらスカイライナーで向かいます。電車を降りて懐かしいフィリピン・エアラインのビジネスクラスのカウンターに向かいます。(このブログでは初登場)

 

タイまでの接続便も含めてチケットを出してもらいます。総てフィリピン航空なので何も悩まずに話が進みます。後からまったく予想外の話に切り替わっていきますが、この時点では想像もできませんでした。

荷物もタイ国内での移動が多くあったので今回はスーツケースをしっかり持っていたので少し重量がオーバーしているかもとの事です。話を聞くと7.2kgと言われます・・・これは意味が分かりませんでしたが、再度確認すると機内持ち込みが7kgまでで預ける荷物は32kgだそうです。確かに・・今回はトランジット(私は直行便だと預けます)のためスーツケースを預けずに手荷物として持ち込むため7kgを超えてはいけないとの事です。更に話をしてカメラが入っていると伝えたら、カメラが入っている場合には規定として少し超えていてもOKとなりました。後でこれは気持ち的に余裕が出ました。スーツケースを手元に持っておいて良かったです。

アメリカン航空のラウンジのチケットも頂きチェックインは無事に終了です。今回失敗したのはフィリピン航空はANAとマイル提携しているのですがスッカリ失念しておりました・・

ラウンジ

久しぶりのアドミラルズ クラブに向かいます。中に入るとちゃんとフィリピン航空のフライトも示してあります。セブへのダイレクトフライトもある事を初めてしりました。

 

中は広いですね!しかも人は少なく座席に余裕があります。羽田空港の国際線のANAスイートラウンジだと座る場所も困るぐらいの事が多いので今回は楽で助かりました。

朝ご飯の準備もできていましたが、今回は敢えてフライトの中で食べようと思い見るだけでスルーします。代わりに飛行機を眺めて時間を過ごします。

搭乗

さて時間になったので搭乗ゲートに向かいます。時間ピッタリにゲートがあきます。そして何時もの癖で一番に機内に入ってしまいます。機材はA330-300です。久しぶりにこの機材に乗りました。座席はそれほど期待はしていなかったのですが悪くありません。1-2-1のアブレストで最新の機材です。

座席に座るとCAさんが挨拶を頂き先ずはウエルカムドリンクです。うーん・・こんなにシッカリしたサービスをフィリピン航空が提供していたイメージは無かったのですが良い意味で想定と違いました。折角なのでスムージーを頂いて出発まで時間を過ごします。

その後にはお絞りにスリッパと順序良く提供されます。

座席

座席はフルフラットにはなりませんが足元は広々としており近距離では問題がありません。目を軽く閉じて休憩するには最適です。

またクッションが大きく私が好きなタイプです。小さいと二つ頼むのですが今回は一つで十分でした。座席のコントロールは細かく制御できるコントローラと座席を倒した後に簡単に使える二つが準備されています。

ディスプレイもそれなりにサイズで高解像度です。フィリピンの雰囲気が良く分かります。リモコンはとてもシンプルな物になっています。ライトのON/OFF・CAさんの呼び出し程度です。

ヘッドフォンの接続が最新型ですね。もちろんヘッドフォン自体もしっかりした造りです。しかしまったく使いませんでした。重要なのはここにあるUSBのアウトレットですね。となりのACアウトレットもシッカリと機能してくれていました。海外滞在時に携帯電話が使えるかは死活問題ですからね・・

 

机は横長で便利なのですが出すときにちょっと特徴があります。ロックを外して中からグワーと引き出す感じです。

食事

今回はガッチリ機内で食べるつもりで搭乗しています。メニューを見ると日本食あります!内容は完全な日本食です。これは選ぶしかありません。先ずはアミューズをお水で頂きます。まあ普通です。

 

さて食事ですが良いですね!美味しくいただけました。味噌汁は薄いと思って飲んでいたら下に味噌が溜まっていました。しっかり混ぜてから飲むべきでしたね(笑)スイーツも入っていたのですが・・食後に更にハーゲンダッツが出てきます。もう今回は総て頂きます。

フライト

お手洗いもとても綺麗です。見ていると使った後に直ぐにCAさんが掃除されています。昔はフィリピン航空のトイレはイマイチと思っていましたが今は違うのですね・・良くなりました。天候は成田を飛び立つと雲が少しあり結構揺れました。飲み物が結構揺れてこぼしてしまいました。機内で集中して書類を作って疲れたら目を閉じて休憩としていたらもうマニラは目の前です。

しかし・・窓の外は結構大雨です。着陸態勢に入り空港の周囲を回って時間が過ぎたので、「大丈夫かな・・」と思っていたら画面の行き先がいつの間にかアンヘレスに代わっています。もしかしてダイバートと思っていたら機長のアナウンスです。やはりダイバートです。申し訳なさそうに言われますがこればかりは仕方ありません。乗客も誰も騒がず冷静に時間が過ぎます。

 

クラーク国際空港にダイバート

アンヘレスの空港はクラーク国際空港ですが初めて着陸する場所になります。最新のエアショーが実装されているので位置関係がよくわかります。こちらの空港では雨も止んでおり安全に着陸できました。

 

我々が着陸した後も続々と他の飛行機が下りてきます。そしてお隣さんは・・なんとANAです。まあ総ての飛行機がこの瞬間はこうなりましたね。そして我々は給油です。ボーディングゲートは付けられませんが一番前の扉は開けられて機長が地上スタッフと大声で確認していました。

 

CAさんに確認してインターネット接続に問題が無いことを確認したうえで、天気を確認すると気象図から直ぐに回復しそうなのが分かります。乗り継ぎ便を確認すると・・なんと定刻通りに出発しています。どうやら空港閉鎖は一瞬だけだったのですね。CAさんに変わりのフライトはどうなるのか確認すると・・「空港閉鎖だから総てのフライトが遅れているから心配はない」との頼もしい返答ですが間違っています。つまり最新情報は持っていないようです。

ダイバートの時の算段

ダイバートの時はAMEXや外部の人は直ぐには基本的に何も助けることができません。便が無い・翌朝の便・フライトキャンセルと決まった後ですね、彼らが動けるのは・・自分で航空会社と交渉するしかありません。ちゃんと交渉しないと航空会社の都合のいいようになるので何がしたいのか、契約上何ができるのか理解しておきます。今回のフライトは便の振り替えはできるチケットとなっていました。LCCの格安航空券だとダイバート時の対応はかなり限定的だと思いますので注意が必要です。

ダイバート自体は仕方が無い事なので今後の動きを算段しておきます。調べるとフィリピン航空ではマニラからバンコクに飛ぶ機材は私が乗る予定の機材が最後だったようです。つまりフィリピン航空では駄目だという事です。他の便を調べますが直行便はタイ航空しかありません。アライアンスには所属していませんが交渉時に明確に伝えれば行けそうだと判断しておきます。

最悪は翌朝一番のフィリピン航空でバンコクも良いのですが、マニラのホテルが心配です。ダイバートの時に準備されるホテルは悪いことが多いので・・マリオットのアプリで調べると空港近辺に空きがあるホテルも多くあったのでフライトが手配できないと確定できたときに予約する事としました。荷物もチェックイン時にスーツケースを手荷物として持ち込んでいるので気持ちが楽です。荷物の紛失や荷物のトランスファーについて悩まなくても済みます。

そしてCAさんには明確にトランジットであると伝えておきます。飛行機を降りてトランジットカウンターに向かうのは早いほうが良いので優先的に降ろして頂けるように依頼しておきます。他にも似たフライトが多くありますからね・・・もちろん空港のどこにトランジットカウンターがあるかも見ておきます。

ニノイ・アキノ国際空港で交渉に

幸運にも天候が直ぐに回復し一時間ほどで総ての準備が整い、アンヘレスを飛び立ちます。エアーショーはフライト時間10分と珍しい表示になっています。アンヘレスからマニラ行です。30分ほどで到着します。さて此処からが私の交渉時間です。先ずは一番に飛行機を降ろして頂きボーディングブリッジに居る正しいスタッフに直ぐに接続して頂き、正しいカウンターに向かいます。調べたカウンターとは案内が違いますが、この時は案内が正しいので指示に従います。

カウンターに到着しチケットを見せると・・何の話もなく明日のフライトだと地上係員は言います。やはり・・です。しかし此処で何も言わないと明日のフライトが決定です。スタッフに「それは難しい可能な範囲で良いから別の航空会社で調べて欲しい」と伝えます。つまり航空会社はチケットの種別にもよりますが、フィリピン航空や同じアライアンスのフライトで無くても、違う場所を経由してでも目的地さえ同じであれば、最悪はクラスが違っても航空会社は座席さえあればフライトを手配できます。今回の最良の結果はタイ航空・悪くても香港経由のバンコク着で具体的なフライトも調べてあるので地上スタッフを誘導します。

 

最初は空席が無いかもしれませんが、別の航空会社や経由地を変えても構わないと理解して貰えればほぼ解決です。色々なケースを話しながら決めて行きます。最終的には上長が出て来て決済すればかなり遅れますが、目的地には到着できます。重要なのは「怒らず」今日中に到達しないといけない旨を淡々と伝えます。相手も人間ですからね・・怒っても良い結果はでません。よくあるパターンは「前の人はフライトを振り替えて貰ったのに自分は何故できない?」と怒られている方です・・状況が違いますからね・・行先、航空会社、搭乗クラス諸所の条件があります。

今回はタイ国際航空の便に変更です。総て決まった後に5時間遅れですがスタッフには感謝を伝えます。24時間遅れで翌日の昼に到着するのとは雲泥の差です。この方法で希望の期間で現地に到着しなかったのは30%以下です。自分のミスでなく致し方ない事情で遅延に遭遇し困ったらお試し下さい。

タイ航空へ

さてタイ国際航空へのフライトが決まったのは良いのですが、ターミナルが違うため一度入国して移動する必要がでました。

バスで移動するのですがバス乗り場を探すのに一苦労と想定外の問題もありました。再度入国しラウンジでウドンを頂き、なんとか無事に飛行機にのり5時間遅れながらバンコクに到着です。お疲れさまでした!

 

フライト情報

Rec 項目 内容
1 航空会社 フィリピン航空
2 フライト PR431
3 機材 A330-300
4 クラス ビジネスクラス
5 出発空港 成田国際空港(NRT)
6 到着空港 ニノイ・アキノ国際空港(MNL)
7 予定 出発時間 09:30(NRT)
8 予定 到着時間 13:50(MNL)
9 予定 フライト時間 5:20
10 実 搭乗開始時間 08:45(NRT)
11 実 ドアクローズ時間 09:20(NRT)
12 実 離陸時間 09:40(NRT)
13 実 着陸時間 14:20(CRK)ダイバート
14 実 離陸時間 15:40(CRK)ダイバート
15 実 着陸時間 16:20(MNL)
16 実 降機時間 16:30(MNL)
17 実 フライト時間(ドアクローズから降機まで) 8:10

地図