山口市に滞在する場合には良い旅館の選択肢は限られています。今回は少し湯田温泉を外れた場所にある山水園を選択します。歴史はあるようですが滞在としてはどうなのでしょうか?

結果

歴史は確かにあります。文化財としての価値も分かります。庭は素晴らしいです。温泉も良いです。しかし・・宿泊者にも相当のレベルを求めてくる宿です。

予約

予約は山口 山水園のホームページから直接行います。少し古いデザインのWEBサイトで予約をします。するとメールで返事があり、更にリンクをクリックすると予約が完了する仕組みです。しかし私は誤って二名一室で予約してしまっていました。

更に後から電話で予約の確認が来るのですが、二名一室と誤っていることにここで気が付きます。その旨を伝えるとWEBの予約をキャンセルすれば一名分の料金で大丈夫との事です。この段階では気の利いた対応で安心しました。

しかし・・・ここで恐ろしい話がでます。門限は夜10時・・これを超えると宿に入れなくなるかもしれないと・・・さらに夕食は必ず含まれているとの事です。さすがに夕食は仕事で行くので無理なので辞退させて頂きました。こう言う事なんですね・・「お持て成し」の意味が私が違うと思うのは・・ちょっと気分が萎えましたが、ここまで予約したのでもう行くしかありません。

チェックイン

山口は移動のために車は必須です。iPhoneのグーグルマップを頼りにレンタカーで向かいます。途中で山水園の看板があるので安心できました。そうでなければ普通の市内の道です。

旅館の入口は流石に歴史を感じます。知らなければ歴史的な建造物であり宿だとは思えないでしょう。車で中に入っていきますが砂利も綺麗に整えられています。

車寄せで車を降りるとスタッフの方が迎え入れてくれます。荷物もさっと受け取ってくれるので一安心です。玄関もいかにもの造りです。意外にも何組かの家族が滞在しているようでした。

ロビーに入りチェックインです。先ずは抹茶と私の大好きな生外郎を頂きます。このロビーも良いですね!歴史もありますが手入れもされています。ちなみに・・クレジットカードなんてチェックイン時には不要です。鍵もコレです・・・渋い・・

少し回りも案内していただきライブラリーや中庭も見せて頂きます。しかしここで衝撃の一言が!「WiFiは部屋には無く、ライブラリで接続してください」との事です!す・・ご・・い・・今時にこれは無いでしょう。まあ携帯でのデザリングがあるので問題はありませんが発想がすごい!もしかしたら今は改善されているかもしれませんが・・・

部屋

一階の通路を進んでいくと滞在する「楓の間」103号室につきます。部屋は入口の部屋とリビングそして温泉になります。広さとしては十分です。特にリビングからはそのまま庭に降りることができるのが特徴です。

リビング

扉を開けるとたたきが広くあります。隣には3畳の部屋が見えます。しかし・・古いのか新しいのかよく分からないデザインの部屋です。手入れはされているので綺麗なのですが古めかしいイメージになってしまいます。

 

隣のリビングに移動するとこれまた渋い!造りです。如何にも日本式です。真ん中の机に座椅子そして肘置き・・20年前にタイムスリップしたかのような設定です。お茶も自分で入れる事が出来ます。この渋い色合いは良いですね!

少し寒くなり始める時期だったので、ヒータも入れましたがシンプルです。OFF/M/Hを選ぶだけです。テレビ?そんな軟弱な物は無かった気がします。テレビを見る暇があったら庭を見る。そんな意気込みです。ホテルの案内も渋い・・いやもう渋いとしか私からは言えません・・貴重品袋も今どき見たことがありません。最後に見たのは小学生の時かも・・夜になると床が敷かれます。コレです!すごい!

 

窓を開けるとそのまま庭に出る事が出来ます。外から部屋もカーテンが無ければ丸見えです。

朝食は部屋で頂きましたが、これも納得のメニューです。最初から最後までぶれる事はありません。これぞ山水園です。

庭は良いですね!緑がまぶしいくらいです。池や通路などとても手入れされています。天皇陛下御宿泊等の記念碑が立っているのも頷けます。

 

紅葉手前の庭を散策するのはお勧めです。

お風呂

脱衣所にはシンクと冷蔵庫があります。準備されているアメニティは総て詰め込まれています。

冷蔵庫の中も男前です!ビール・コーラ・サイダー・水です。コーヒも十分な数量準備されていました。

タオル等もお風呂の手前に綺麗に畳まれています。量も十分で不足することは有りません。

 

そしてお風呂です!これが自分の部屋に設置されているとは思えないレベルです。泉質は入ったときにはヌルッとしますたが出るとサラサラしています。入浴すると体の温まり具合は半端ではありません。窓を開けながら、少しづつ何回か楽しませて頂きました。話を聞くと加水も加熱もしていない100%源泉だけだそうです。これは入る価値がありますね!

トイレはなんとウオッシュレットです。ウオッシュレットを見て驚いてしまう自分が居ます。ここまで私を畏怖させてくれる旅館は久しぶりです。歴史と実績それを旅館に従い体感したい方には最高の滞在となると思います。

外湯(翠山の湯)

今回は入りませんでしたが、こちらは立ち寄り入浴ができるそうです。私のお勧めはコレです。宿泊はハードなので温泉を存分にこちらで愉しむのが正解かと思います。

地図