広州と香港を接続する新幹線ともいえる広深港高速鉄道が2018年9月に開業したので早速乗ってきました。この区間を頻繁に往復する私には選択肢が増えて助かります。さてどんな鉄道なのでしょうか?

結果

広州南駅は少し不便な場所にありますが、それでも一時間を切る移動速度は魅力です。座席も悪くなく快適です。誤算は・・一等より商務クラスのほうが良い座席だと知らなかった事・・一部のサービスを受けるには色々と中国人で無いと難しいことですね。

予約

開業のタイミングで香港に居たのですが、新幹線に乗る移動ではなかったのであきらめて10月の深セン・広州・香港の会議の帰りに合わせて挑戦しました。予約がインターネットで出来ると聞いていたので中国の友人に頼みましたが、WEBの不具合か何かで事前に予約する事ができませんでした。当日現地で買うのも考えましたがリスクがあるので・・滞在していたリッツカールトン・深セン(ややこしいのですがチケットの取得は深センでお願いして、乗車前は広州のリッツカールトンに滞在していました)のコンシェルジュにお願いです。タクシー代金とチケット代金は後から部屋に請求して頂きます。そしてパスポートが無いと香港へのチケットは買えないので注意が必要です。一時的ですがコンシェルジュに渡すので信頼できないと難しいですね・・

購入したチケットにはパスポート番号の一部と名前が入れられており、他の人は使えません。ちょっと厳しめです。今回の列車はG6537になっていました。

現地での購入(2019/05/25追記)

広州南駅でチケットを直接購入する場合にはタクシーで着いたフロアーから”Ticket”の表示を追いかけて地上階に降り、更に駅を一度出るようになります。少し歩くとチケットの販売所が見えるので中に入り見合ったカウンターに並びます。多くの人が並んでいるのでビジネスクラスの座席を買うためにビジネスクラスの優先列に並ぶ事をお勧めします。”business”と英語で明記されています。優先レーンなら日本人でも列の取り合いにイライラする事無くスムースに購入できます。

広州南駅

滞在していたザ・リッツ・カールトン広州から友人の車で50分ほどで広州南駅に到着です。この時間と電車に乗っている時間を足すと香港まで約2時間なので「意味がない・・」という人もいましたが、私からすれば「選択肢が増えたこと」+「旧来の電車は良く一時間単位で遅延していたこと」+「座席の悪さ」を考えるととても助かります。

 

駅に着くと流石に中国らしく巨大です。一見すると飛行場だと思われるようなデザインです。車を降りると直ぐにチケットチェック(押印)とセキュリティチェックです。しかし数分で通過できます。優先レーンもあるのですが、何故か一等座のチケットを見せてもNGと追い返されます。英語では限界だったので普通のレーンにならびます。中に入ると・・もうすることはありません。そうです、中国側にはイミグレーションは無いのです。時間ギリギリ(出発前の15分前にホームに入れる)でも大丈夫そうです。

折角なので中を散策しているとラウンジのような場所があります。読み取ると商務用と書いてあります。つまり一等(ファーストだと思い込んでいた)なら入れると思い入口でチケットを見せると・・なんとNG・・英語のできるスタッフだったので理由を聞くと商務クラス専用との事です。つまり・・商務>一等>二等となるわけです。なるほど!!!一等=ファーストだと思い込んでいたので失敗でした(笑)

ラウンジは使えませんでしたが上の階にはファーストフードのお店が多く並んでいます。国境越えなのでイミグレーションがあり時間がかかると思い込んでいたので時間に余裕があったのでマクドナルドで軽く食事を頂きます。多くの店が並んでいたので待つ事はありませんでした。

乗車

出発の15分前にプラットホームに降りるゲートが開くとの事だったので事前に確認しておきます。駅なので列車に合わせて縦に長いのは分かりますが、広州南駅は多くの列車が入るので横にも長いので事前に場所を把握しておかないと危険です。ちゃんと電光掲示板と案内が合致している事が分かり安心です。時間になるとゲートがオープンして改札を通過します。この時も商務クラスは優先レーンを使えるのでスムースに移動できそうです。

    

階段を降りると列車が沢山並んでいます。10年以上前に来た中国の駅のイメージではありません。綺麗で機能的な駅です。中国人の方も整然として騒ぐような人もほとんどいません。変わりましたね・・

 

私の乗る列車は16号車なので一番後方になります。折角なので先端の写真を撮りに行きます。先端で写真を撮る人は・・私だけでした(笑)

列車

中に入ると先ずは商務クラスが左手に見えます。日本の新幹線グランクラスのような座席とサービスのようです。やっぱりコッチが良いなと思いましたね(笑)一等席はグリーン車のような造りです。やはり似てますね。

 

座席を示す表示などはなるほどの造りです。アームレストには電源とUSBのアウトレットがあるので不便はありません。一応WiFiもありますが中国式のWiFiなので色々と海外のSNSは使えませんでした。トイレも綺麗で我慢するような必要はありませんでした。全体的に良いですね。フットレストもあり、それなりにゆったりした造りなので50分程度は一瞬で苦も無く終わりました。

食事もあるのですが最初は頼み方が分かりませんでした。ガイドを見ると微信等のアプリから頼むようです。既にお腹いっぱいなので頼みませんでしたが、海外の人には使いにくいシステムです。

 

ちなみに景色は最初だけ見れます。深セン・香港になると大半はトンネルの中でした。

香港西九龍駅

真新しい駅を降りるとそれなりの人が乗っていたことが分かります。ここで中国の出国と香港への入国を同時に済ませます。簡単ですね。ニュースでは香港の中に中国メインランドができたと大騒ぎしている人が居ると聞いていましたが、現場では混乱はありませんでした。

地図(駅は正しいですが経路は不正確です)