前回はスーツをFATTO A MMANO SU MISURAで作りましたが、シャツとネクタイはまだ作っておりませんでした。タイミングを図っていたところイタリア職人による採寸を行ってくれるイベントが開かれました。早速予約を入れて銀座タワーに行きましたが結果は?
結果
シャツの出来はもちろん最高です。それ以上にイタリアから見えた職人さんの説明と人柄が楽しくて、あっという間の1時間を楽しませて頂きました。アルマーニの考えるシャツを教えて頂きました。しかし採寸から届くまで1カ月半以上かかりましたね・・今回は。
職人
イタリアから来られた担当はMr.Pです。日本を入れてアジアを担当されているようです。アジアを一カ月かけて訪問するそうです。話す言葉は勿論イタリア語です。最初は英語で話をしようとしましたが・・・ちゃんと通訳さんが翻訳してくれました。
シャツ生地
生地は色々ありましたが、普通のでは面白くない・・・でも奇抜な物は使えないので色々と見せて頂きました。最初は淡いブルーを考えましたが、最後はエジプト生地を使用した白のシャツを選択です。これなら中東に行ったときに話になるかと思いました。エジプト→日本(販売)→イタリア(仕立て)→日本(引き渡し)→アラブ(仕事で里帰り?)と言ったシナリオで話のネタになるのではないかと言う事でした(笑)
襟
シャツが一番アピールするポイントは襟だと思います。こちらは以下の4つが準備されています。勿論私はアルマーニオリジナルを選びました。
- アルマーニ オリジナル カラー:アルマーニの中で最もフォーマルな襟になるそうです。何故かボストンとも呼ばれていました。ネクタイをしなくても襟が綺麗に立つので、綺麗に使える襟だと言われていましたね。
- レギュラー カラー:剣先が約8cmの標準的な襟です。こちらはフランス風だと言われていました。
- セミワイド カラー:レギュラーカラーの広がりを多少広く取っている襟です。英国風だと言われていました。
- ワイドカラー:最も広がりがあるカラーです。英国風だと言われていました。
イニシャル
イニシャルは勿論タグにも入ります。私が初めて知ったのは、左のお腹の位置にイニシャルるを入れる事ができます。理由を聞いたところ、「アルマーニは心臓の下に位置している」との答えでした。うーん細かい意味は良くわかりませんが彼が言うとすごい説得力がありました。場合によっては袖に入れることもあるそうですが今回は入れませんでした。
前立て
前立ても2つのパターンが選べます。私はネクタイを外すことが多いのでスタンダードでお願いしました。ボタンは選択する事はできませんでした。
- スタンダード:一般的な立て
- 比翼仕立て:ボタンを隠す形でもっともフォーラムですが、ネクタイをはずして着るには適さない。
袖
袖も3つのパターンがありましたが今回はオーソドックな形でお願いしました。丸いラウンド形も考えましたが、今回はフォーラムなバレル形としました。
ボタン穴もカフス型にするのか選択できます。私は時計を見せる事を重要に考えていたので、ボタンでお願いしました。
- ボタン: 二つのボタンで一般的な形です。ボタンの位置により時計を見せたりすることができます。
- カフス:カフスを通す事もできますが、カフスの場合だと一つしか穴が無いので時計を見せる事よりもカフスそのものを見せる事に主眼が置かれています。
胸ポケット
胸ポケットについても色々と考えましたが、ポケット無としました。職人さん曰く・・「ポケットがあるのは秘書が居ない人用で、格好良く行くにはポケット無だ」との事です。ある意味なるほどねと思いました。
ネクタイ
ネクタイは2枚が最低オーダー数です。テイストの違う二つを作る事にしました。色合いとしては赤の黒(金入り)です。職人さんと話をしたのはビジネスではパワーカラーとして赤を使うのは良い事だと・・彼の私への呼び名が最初はオバマ、そしてケネディと変わっていきました。とても面白い人でした。最終的な決め手は黒の金糸入りは中東で受けるカラーだからと推薦してもらいました。
ネクタイの保存方法についても伺いましたが、吊るすのではなく巻いて保存するのが一番しわが伸びるそうです。こうなると家にもネクタイ入れが欲しくなりますね。
到着
かなり時間が必要となりましたがようやく出来栄えを確認するために銀座タワーで確認です。
もちろん完璧にフィットです。そのまま家に送って頂きました。